こんにちは、吉田パンダです。日本は大雪で大変だったようですが、皆さん恙なくお過ごしでしょうか。パリに雪はありませんが、ヨーロッパではこの冬高波で多くの被害が出たようで...。夏も冬も毎年異常気象ですね。皆さまの無事を祈ります。さて、今回の「いぬパリ」は、久しぶりにパリの美味しいビストロをご紹介します。「安くて美味しい、いぬパリ食堂」シリーズ何回目だったかな、、適当にその3とか言ってますけど、違っていたらごめんなさい←エー!
https://madamefigaro.jp/paris/series/panda-yoshida/post-77.html
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こちらは一回目。
別にわざとそうしたわけではないのですが、今回もまたパリ11区はポールベール通り。上で振り返ったブログで紹介したビストロと、同じオーナーが去年の12月にオープンした3店舗目です。「安くて美味しい」がテーマですから、向かうはランチ。前菜、メイン、デザートで19ユーロ!(パリでは破格)
Le 6(ル・シス)
6 rue Paul Bert 75011 Paris
Tel:01 43 79 14 32
休:日月、火(昼)
前菜はアンコウのフリット。揚げ物が少ないフレンチでこれはうれしい。手前に添えられたアンチョビクリームがまたニクいです。シェフをつねりたい感じですね(←?)。
メインは豚肩ロース肉の炙り焼き。火入れもちょうど良く、付け合わせも存在感があって、食べると元気になるような一皿でした。いいねえ、赤ワインおかわり下さい!
と持ってきて頂いたのはこちら。ボージョレ地方のナチュラルワイン。
Chateau des Bachelards, Fleurie 「Sur la Root」
初対面から打ち解けられるような果実味が印象的でした。気の置けないワインが揃うこのビストロでは、ランチとディナーの間は一杯飲みながら生ハムなどがつまめます。
ビストロやレストランに感じる善し悪しは、料理はもちろんですが、サービスの対応や客層によってもずいぶん変わりますよね。その点でもここは褒めるところしかありません。サービスの人達も楽しく働いているのがこちらに伝わってくるし、隣で「あそこの店の料理マジ旨かったんだけど、写真見る?」と携帯の画面を見せ合っているオヤジ5人組(きっと料理業界関係)も微笑ましい。あとは近所にあれば完璧なんだけど...。羨ましいよ、11区!
ブツブツ言っている間にデザートが参りました。オレンジクリームにオリーブオイルのケーキ(バターを使ってないっていうことかと)、フレッシュチーズのアイスクリーム。美味しくさわやかなイケメンデザートですね。これもおかわりしたい...。2月20日発売のフィガロ・パリ特集でも紹介されているかな(今回はグルメ班ではないので掲載店を知らない)。週に一度は来たくなる、大満足のお昼でした。パリにいらした際はぜひ。
外観はこちら。食後はバスでセーヌ左岸に移動します。この日はこれから植物園脇にある小さな動物園に行ったのですが、長くなるので続きはまた次回に。パリ特集の撮影エピソードも合わせてご紹介します。どうぞお楽しみに!

写真家。長年住んだパリを離れ、現在フランスはノルマンディー地方にて、犬猫ハリネズミと暮らしている。庭づくりは挫折中。木漏れ日とワインが好きで夢想家、趣味はピアノ。著書に『いぬパリ』(CCCメディアハウス刊)がある。instagramは@taisukeyoshida