客室にジェルマン・ルーヴェの写真を飾るリリック・ホテル。

PARIS DECO 2020.08.19

パリにバレエを見に行く!と決めたら、次はホテル選び。舞台が終わった後、劇場から徒歩でホテルに戻れるのが理想では? オペラ・ガルニエからキャトル・セプタンブル通りを辿って徒歩で約10分の場所に、4ツ星の「Lylic Opéra Hotel(リリック・オペラ・ホテル)」がオープンした。

このホテルの特徴、それは何と言っても全客室内にバレエ作品『オネーギン』のリハーサルシーンの写真が飾られていることだ。写真はタチヤーナ役のドロテ・ジルベールとオリガ役のレオノール・ボラックがレンスキー役のジェルマン・ルーヴェに、決闘を思い直すようにとすがる緊張と絶望の瞬間。このバレエは先春に行われたパリ・オペラ座バレエ団の来日公演で踊られたので、この写真を見て、シーンの思い出が蘇る人もいるのでは?

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オペラ座のエトワールダンサー、ジェルマン・ルーヴェの写真を飾った客室。photo : Nicolas Anetson

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部屋に飾られているリハーサル写真は、『オネーギン』の舞台でレンスキー役を踊るジェルマンも撮影したジュリアン・ベンアムー(インスタグラム:@julienbenhamouphotographe)によるもの。パリ・オペラ座のリハーサルやステージ写真、ダンサーの写真などダンスに関わる撮影を多く手がけている写真家だ。photo : Julien Benhamou/ opéra national de Paris

その隣にはルネサンス期スタイルの女性のポートレートが。バレエとクラシック音楽をテーマに選ばれた2作品である。ホテルの名前に付けられている“リリック”とは、古代ギリシャの竪琴(lyre)を語源とし、歌詞や叙情詩を意味する言葉。たとえばパリ・オペラ座では演目の別を表現するのにバレエとリリックというように、この言葉をオペラ(歌劇)を指して使っている。立地にふさわしい命名がされたホテルなのだ。内装を担当したのはヴィルジニー・ダルモン・ランパッツォ。1階のフロントから客室にいたるまで目に穏やかなトーンでまとめ、客室は木の床の上には厚めのカーペットを敷き、と、静けさを感じさせるホテルを作り上げた。ウェルビーイングスペースがあり、8×3.5mと大きくはないけれど温水プールやハマムを利用できる。日中ショッピングや観光にアクティブに行動した後は、ホテルで安らかな休息。そんな旅の理想が約束されているようだ。

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部屋の一角には18〜19世紀の建築物の木の壁のウォールペーパーが使われ、クラシックな雰囲気をプラス。バスルームはモダンにまとめられている。

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バルコニー付きのデラックス・ダブルルーム。パリらしい灰色の屋根と石の建物を眺めながら、リラックスできる。ビュッフェ朝食は17ユーロ。photo : Nicolas Anetson

Lyric Opéra Hotel
2, rue de Gramont
75002 Paris
tel:01 83 73 58 00
https://lyrichotelparis.com/ja

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大村真理子 Mariko Omura
madameFIGARO.jpコントリビューティング・エディター
東京の出版社で女性誌の編集に携わった後、1990年に渡仏。フリーエディターとして活動した後、「フィガロジャポン」パリ支局長を務める。主な著書は『とっておきパリ左岸ガイド』(玉村豊男氏と共著/中央公論社刊)、『パリ・オペラ座バレエ物語』(CCCメディアハウス刊)。
Instagram : @mariko_paris_madamefigarojapon
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