越山敬達、中西希亜良、有望若手俳優を齊藤工が写す。

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2024年7月、東京都内にて撮影。以下同。フィガロジャポン最新号(11月号、9月20日発売)では、違う表情の二人のモノクロポートレートが掲載されるので、ぜひ手に取って欲しい。

「間違いなくスターになる二人です」(齊藤)

齊藤からこのようなメッセージが来たのは5月下旬のこと。カンヌ国際映画祭で奥山大史監督『ぼくのお日さま』が話題を呼び、齊藤は主演の越山敬達と中西希亜良に注目していた。齊藤工は日本映画の未来のことを常に考えていて、新しい才能や、シネマティックな人物を探すことにも余念がない。南仏で二人に会い、「ぜひポートレートを撮影したい」と伝えていたという。

映画『ぼくのお日さま』は、北国の小さな町で、柔らかな心をもった少年(越山)が氷上で舞う美しい少女(中西)に恋する物語。そのピュアな想いを見守りながら、繊細な感受性で二人に関わっていくスケートコーチ(池松壮亮)とのほのかな恋のトライアングルを背景に、どこまでも澄みきった、優しい映画だ。

とにかく、スクリーンに映し出される光がきれい。この光の清らかさが主演のふたりの心の美しさと交差する。そして、ドビュッシーの「月の光」をBGMに、3人の関係が紡がれていく。

「映画はやはり、そこに自然にある空気を描くモノで、その純度が映画の価値なのだと思い知った『ぼくのお日さま』の"純度"とは、まさにお二人のことだと思いました」(齊藤)

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ただ、齊藤が写したふたりの写真は映画が持つ柔らかさとは異なる強度を持つ。

自身のモノクロのポートレートを見た中西希亜良からは、

「カンヌでもお会いした齊藤工さんにこうして撮影していただき、とってもうれしかったです。そして、モノクロ写真がすごくかっこいい! こんな力強い感じの自分は初めて見ました! これからも頑張ります! ありがとうございました!」とメッセージが届いた。

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越山敬達は、

「何度かお会いしている齊藤工さんが今回カメラマンという立場でお会いして、いつもより緊張しました。完成した写真がシックでかっこよく、モノクロで撮影されたことがこれまであまりなかったので、自分としても新鮮でした。新たな一面を引き出していただけたと思います。ありがとうございました!」とコメントをくれた。

「いまのお二人を白黒写真という形で捉えさせていただけて光栄でした。本編とはまた違う活動寫眞館のモノクロームの世界が、お二人が無自覚だったかもしれない新たなご自身の"顔"の、小さな気付きになってくれたら本望です」(齊藤)

『ぼくのお日さま』は9月13日より全国にて公開される。本作は人の影や秘密の部分でさえも、季節の移ろいや人の成長の時間に包まれて、そーっと変化していくことを、言葉少なく温かく語りかけてくれる。

エンドロールまで必見だ。ハンバート ハンバートによる楽曲が、映画のメッセージを静かに伝えている。カンヌで観たメディアに「小さいけれども意義深い作品」、そんな称賛を受けたことは、観れば誰もが納得するはずだ。

越山敬達/KEITATSU KOSHIYAMA
2009年4月21日生まれ、東京都出身。15年、子役としてデビュー。23年に「天狗の台所」(BS-TBS)でメインキャストのオン役。俳優以外にも、EBiDAN NEXTでのアーティスト活動や「ニコ☆プチ」でメンズモデルを務めるなど幅広く活躍。映画『夏目アラタの結婚』に出演のほか、9月13日に全国公開された『ぼくのお日さま』では初主演。10月に「天狗の台所 Season2」の放送が控えている。

中西希亜良/KIARA NAKANISHI
2011年 6月16日生まれ、東京都出身。4歳 からフィギュアスケートを習い始め、9歳よりシングルと並行してアイスダンスの練習をスタート。アイスダンスでは全日本フィギュアスケートノービス選手権大会に出場。コーチに勧められて映画『ぼくのお日さま』のオーディションを受け、ヒロイン役を獲得。日本語のほか英語やフランス語にも堪能なマルチリンガルで、カンヌ国際映画祭でフランス語、外国特派員協会の記者会見で英語を披露し、注目される。

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TAKUMI SAITOH

ナビゲーター役の NTV「こどもディレクター」(水曜 23:59~)放映中。出演映画『カミノフデ~怪獣たちのいる島~』が 7月26日公開。企画・プロデュースした今冬公開の児童養護施設のドキュメンタリー映画『大きな家』に続き、ハリウッド映画『ボクがにんげんだったとき/When I was a human』のエグゼクティブプロデューサーも務める。www.b-b-h.jp/saitohtakumi

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