齊藤工と望月春希、互いを見つめる眼差し。
「齊藤工 活動寫眞館」について 2026.01.20
『This is I』――直訳すれば、「これが私」だ。2月10日からNetflixにて配信がスタートする映画『This is I』にてふたりは共演した。主役のアイを演じたのが望月春希。アイと運命的に出会った医師・和田耕治を演じたのが斎藤工。アイドルを夢見つつ自分らしさに悩むアイと、本当の医療とは何かを悩む和田。二人が出会い、偏見に晒されながらも信念を貫き、互いを支え合いながら、それぞれの道を見つけていく本作にて、ふたりの俳優の存在感と関係値は深く重く、同時にキラキラと華やかだった。つまり、作品の中でとてもデュアルな魅力を放っていた。

「底冷えの冬に出会ったのですが、太陽を沢山浴びた、真夏の向日葵のような印象でした。
望月さんならば、はるな愛さんという眩い光の象徴を、オリジナリティを持って演じて下さると確信した記憶があります」(齊藤)
齊藤のモノクロポートレートの被写体となった望月春希の魅力は、「色」でもある。色気、色香、彩り、など色彩が豊かな表現があふれ出てくるような人物だ。それは作品の中でも、インタビューで見せる佇まいにも。
その色彩があふれ出すフレッシュな望月を齊藤のモノクロ写真で捉えると、どこか寂しげで切ない表情に見えてくるのはなぜだろう。
「学業と並行しながら映画の主演のスケジュール、更には10曲以上の踊りの鍛錬。そんな過密な中なのに、どんなシーンも集中力が高く、全力で情熱と冷静を注ぎ込んでいらっしゃいました。対峙していて、何度も鳥肌が立ちました。
ポートレート撮影は、映画の役柄としてではなく、個として撮っていたつもりが、なぜか和田先生の目線のようなモノが宿った気がしました。望月さんが私を和田先生にしてくれていたことを再認識しました」(齊藤)
一方、望月は齊藤とのポートレート撮影について以下のように語っていた。
「映画の撮影中の合間でのポートレート撮影だったんです。ムービーのカメラってたくさんのスタッフさんの愛が感じられるけれども、一線を引いたある種の距離感がありますよね。でも、斎藤さんのポートレート撮影はすごく距離が近かったんです、私の空気の中に入ってきてくれているような、しゃぼん玉の中に一緒にいるみたいでした。暖かくて温度のあるセッションだったな、と感じました」(望月)
工さんの写真には動きがある、とも望月は付け加えた。『This is I』の冒頭のほうで聖子ちゃんヘアのシーンと、意志的で強いアイに変化した後と、ふたつの時代のアイ=望月を齊藤のカメラは捉えている。違う時を静画で捉えて、違うアイを表現する齊藤の写真に対して、「写真だからこその、動画とは異なる"動き"を感じるんです」(望月)

「私自身」を手に入れること、「私自身」でいられること。本作には、その道のりが描かれている。
本誌とは別に、今回、madameFIGARO.jpにて掲載される、映画ジャーナリスト立田敦子氏によるふたりへのインタビュー記事(2026年1月30日公開予定)では、『This is I』という作品に込めた想いにフォーカスして語られている。そちらもぜひ読んでほしい。
2007年7月5日生まれ、東京都出身。MBS「恋をするなら二度目が上等」宮田晃啓役(高校時代)(24年)、映画『違国日記』吉村役(24年)、舞台『ライチ☆光クラブ』雷蔵役(25年)に出演。26年2月より配信スタートのNetflix映画『This is I』では主役のはるな愛役に抜擢され注目を集めている。

齊藤工/TAKUMI SAITOH
出演作『禍禍女』が2月6日公開、香港映画『ROAD TO VENDETTA殺手#4』が春に日本公開予定。Netflix映画『This is I』では医師・和田耕治を熱演した。ドキュメンタリー映画『大きな家』でプロデュースにも携わる。






