肌寒い日も多くなり、家で飲むワインがまた一段とおいしい季節。脂の乗ってきた秋鮭を見つけて購入し、さて今日はどうしよう。塩焼きにして炊きたてごはんもいいけれど、ワインが飲みたい時には(いつもですが)ジャガイモで包んだガレットに。フライパンでこんがりと焼いたジャガイモのガレットの中で鮭にふっくらと火が通ります。

塩鮭にして焼いて食べる場合には鮭の皮がごちそうですが、今回の蒸し焼きレシピは、あらかじめ、鮭の皮をとり除きます。私は皮だけをカリカリに焼いて、それもおつまみにします。生鮭の代わりに甘塩鮭、スモークサーモン、タラ、鯛で作るのもおすすめです。

ジャガイモの中にタイムの葉をしごいて加え、トッピングにはたっぷりのディルを。写真ではガレットが隠れないように適量しか載せていませんが、実は食べながら、倍以上のディルをトッピングしました。そして、レモンをキュッと絞っていただきます。ハーブとレモンの爽やかさは白ワインのための名脇役。白ワインのための鮭料理です。

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秋鮭とジャガイモのガレット

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<材料 1人分>
生鮭 1切れ
ジャガイモ 大1個
塩、コショウ
タイム 2枝分
オリーブオイル 大さじ1
ディル、レモン 適量

<作り方>
⒈ 鮭は皮を取り除き、半分に切り、塩、コショウをふる。
⒉ ジャガイモはスライサーで千切りにし、塩、コショウ、タイムの葉をしごいて加え混ぜる。ジャガイモのデンプンでまとまるので、水にさらさないこと。
⒊ ラップにジャガイモの1/4量をしき、その上に1を乗せ、ジャガイモの1/4量を乗せる。ラップの両サイドを捻って形作る。同じものをもう1つ作る。
⒋ フライパンにオリーブオイルを熱し、中火で3を各面こんがりと焼く。
⒌ うつわに盛り、ディルを乗せ、レモンを添える。

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ラップでキュッと絞って結ぶようにすると、簡単に成形できる。

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山梨の白ワイン、KIZAN。ふらりと入った酒屋さんでマグナムサイズを見つけ、即購入。鮭はもちろん、鍋や煮物など家庭料理にいつでも寄り添ってくれる存在。ついつい飲んでしまうのが難点といえば難点。

フランス料理とワインを愛する料理家。日本ソムリエ協会認定ソムリエ。2015年にフランス農事功労章を叙勲。著書に『ma cuisine おいしさの引き出し方』などがある。instagramは@8yukiko76hirano  料理教室cuisine et vin主宰。http://www.yukikohirano.com
愛猫クミンの様子は別のInstagramから@cumin_chatnoir

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