災害時、女性の安心と健康を守るための支援。
Society & Business 2024.01.05
2024年1月1日に発生した能登半島地震を受け、各地で被災地支援の動きが始まっている。そんなか、Business with Attitude(BWA)のPitch Contest 2023に出場したファンクションの本間麻衣さんが、災害時でも女性が安心して身につけられる「レスキューランジェリー」 200部を被災地に無償提供。今後、ニーズを把握しながら持続的な支援をするため、資金協力を呼びかけている。
2011年、東日本大震災で被災した女性の声を受け開発されたレスキューランジェリー。これまで豪雨や地震の被災地で配布されてきた。
レスキューランジェリーは、防水性のバッグ、ショーツ、ブラジャー、布ナプキン、洗剤がセットになったアイテム。2011年の東日本大震災で被災した女性からの「自分の匂いや見た目にストレスを感じていた」という声を受けて15年に開発された。
付属のバッグの中に少量の水と洗剤を入れればどこでも洗濯でき、メッシュネットがついたバッグの中で人目に晒すことなく下着を干すことができるなど、ライフラインの確保が難しく、プライバシーが守られにくい状況でも、女性が安心して清潔な下着を身につけられ続けられるよう設計されている。
災害時には特にニーズが可視化されにくくなる女性ならではの課題。現地で活動する本間さんは、「女性には絶対に替えの下着と、清潔な下着を身につけ続けるため洗濯をすることが重要。個人では洗濯のニーズは聞いているものの、自治体としてはまだ情報を集約をしきれていないとのこと。情報が集約される前のニーズに対応していくことで、課題の可視化に繋がると思うので、これからも継続的な支援をしていきたい」と語る。
本間さんは今後もニーズの把握に務め、レスキューランジェリーの持続的な配送支援をするという。現在2回目の支援に向け、以下の口座より資金協力を受け付けている。
●三井住友銀行 青山支店 普通預金 7109953
カ)ファンクション
●みずほ銀行 青山支店 普通預金 2214294
カ)ファンクション
能登半島地震の被災地に向けては、石川県やYahoo!基金などの各ウェブサイトで義援金の受付を呼びかけているほか、1月6日からは無印良品が各店頭で募金を開始するなど、支援の輪が広がっている。被災地に思いを寄せ、一人ひとりが、いまできることに取り組みたい。