服の「おわり」を考える:ソーシャルグッドに繋がる展覧会。

Society & Business 2024.01.22

わたしたちが着た服の「おわり」が、社会や環境に与える影響は? 

1月23日からソーシャルイシューギャラリー「SIGNAL」(港区虎ノ門)で始まる展覧会『服のおわりから問う - 古着の墓場ケニアからスラムの視点を交えて考える』では、アフリカ最大の古着輸入国といわれるケニアの現状を伝える展示を通じて、世界にあふれる古着の課題を考える。

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アイテムの利益の80%を、アフリカの貧困児童の教育機会創出や生活支援、困難な状況にある女性へのサポートに繋げる社会変革のためのファッション・アートブランド「SHIFT 80」が主催。

同ブランドが支援しているケニアは、アフリカで最も多く古着を輸入し、「古着の最終処分場」とされている。同国に押し寄せる大量の古着は、地場産業を圧迫したり、大量の廃棄処分が必要になったりと、社会的・環境的に多大な影響を与えているという。

展覧会では、「アフリカと古着」をテーマに、ファクト&データで「古着の最終処分場」の現状を紐解くほか、SHIFT 80のパートナーでもあるケニアの巨大スラム街キベラの若者とコラボレーションした写真・映像作品を展示。ケニア現地で制作した古着アップサイクルコレクションや南部アフリカのエスワティニで生産されたペーパービーズピアスなどを展示・販売もある。

会場に展示されている写真作品の一部は販売もしており、原価を除いた全額が、スラムで暮らす子どもの教育・生活支援として寄付される。

1200_sub2.jpg1200_sub3.jpg1/27、2/2、3、10、17、22には、会場でトークイベントや体験イベントも開催予定*。また、ギャラリー内にはカフェ&バーが併設されており、期間中はアフリカ発のエシカルなフード&ドリンクも楽しめるという。

SHIFT 80代表で、BWA Pitch Contest 2022 Finalistでもある坂田ミギーさんは「私がアフリカに通って10年以上が経ち、そのなかで知る『アフリカと古着』にはさまざまな課題があり、それらは年々大きくなっているように感じます。アフリカだけの問題に思われがちですが、服を着ている私たちみんなに関係している問題でもあります。本展を通じて、その問題をぜひみなさんにも知っていただき、考えていただけるきっかけになれば」と話す。

服の"おわり"を通じて、アフリカはもちろん、ファッションや社会課題について考えるきっかけを提供してくれる展覧会。ぜひ訪れて、希望に繋がる未来を創るためにわたしたちができることを考えよう。

服のおわりから問う 〜古着の墓場ケニアからスラムの視点を交えて考える〜
日時:2024年1月23日(火)〜2月22日(木)

   11:00-23:00 ※土曜日のみ11:00-18:00
場所:ソーシャルイシューギャラリー「SIGNAL」
   (東京都港区虎ノ門1-2-11 ザ・パークレックス虎ノ門 1F)
入場料:無料
休館日:日曜、月曜、祝日
*イベント予定の詳細は以下SHIFT80のウェブサイト、SNSで随時発信する。
https://shift80.jp/blogs/news/signal2024
SHIFT 80 instagram: @shift80jp
twitter: @SHIFT80jp

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photography: SHIFT 80

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