更年期の健康課題をオンラインで相談。大手企業も導入する、働き方と生き方を繋ぐ新しいアプローチとは?
Society & Business 2025.08.28
キャリアの節目で訪れる「更年期」の壁に、オンライン診療サービス「MYLILY(マイリリー)」が新たな解決策を提示。パーソルテンプスタッフとの連携により、働く女性が心身の変化とキャリアを両立できる環境づくりが動き出した。生き方と働き方を結ぶケアの形がここに。
女性がキャリアを築き続けるうえで「見えざる壁」として立ちはだかるのが「更年期」の健康問題。閉経前後の時期に訪れる心身の変化は個人差が大きいものの、ホットフラッシュや不眠、気分の落ち込みといった症状が重なると、日常生活だけでなく仕事のパフォーマンスにも静かに影響を与える。
この繊細な課題に向き合うため、オンライン診療サービス、マイリリーの運営会社であるMy Fitが、総合人材サービス大手のパーソルテンプスタッフと連携。2025年5月より、同社の登録スタッフおよび社員に向けてマイリリーを優待価格で提供する取り組みを始めている。
経済産業省の試算では、更年期による「労働損失」は年間1.9兆円規模にのぼるとされる。女性活躍推進が社会全体の課題となる中、キャリア中断を防ぎ、個人のウェルビーイングと企業の持続性を両立させるには、このライフステージ特有のゆらぎに寄り添う仕組みが欠かせない。
マイリリーはスマートフォンとLINEだけで、診療予約から診察、処方薬の受け取りまでを完結できるオンライン診療サービス。
提携医療機関による自由診療を自宅から受けられ、処方薬は最短で翌日にポストに届く。通院時間の確保が難しい働く女性にとって、負担を減らしながら早期に相談・ケアできる仕組みは大きな安心材料となり、症状を我慢せずにキャリアと健康の両立を目指すことができる。
今回の連携により、パーソルテンプスタッフの登録スタッフおよび社員はマイリリーを優待価格で利用できる。人材派遣・アウトソーシングを手がける同社は、働き方の多様化が進む中で、社員一人ひとりのライフイベントと向き合う支援に注力。グループビジョンである「はたらいて、笑おう。」を実践し、社会の持続可能性に貢献する新たな一歩を踏み出している。
更年期という「見えざる壁」に寄り添うマイリリーの導入が、働く女性の生き方と働き方をしなやかに繋いでいく。
text: Ayumi Yasuda(Routusworks)