ニューヨークでおいしいパンといえばベーグルぐらいしか思いつかない――。いま、そんなニューヨークのパン事情が変わりつつある。
ビルのホール奥に立つ小さな店。クロワッサンなど、パンのレパートリーは全30種類ほど。
趣味でパン作りをスタートしたオーナーのロジャー・グラルは、その才能が認められパリやニースでも修業。店内ではクロワッサンやバゲットなど、伝統的なフランスの味をベースにしたパンを毎日焼き続けている。焼きたてにこだわるゆえ、ケースにあまりパンが並ばないことも。安心感のある素朴な味わいが食べ飽きないと評判で、ビジネスマンから近所の主婦まで、毎日客が途切れない。
フランスでも定番のアーモンドクロワッサンは、さっくりした生地ともっちりとしたクリームの相性が抜群。甘さ控えめな「AlmondCroissant」4ドル
キヌア入りのカンパーニュ。亜麻仁油とセサミシード、少量の塩を使用。持ち帰る場合は、トーストしてから食べるのがおすすめ。「Quinoa」6ドル
タルトタタンに着想を得たロジャーのオリジナル「Caramel Apple Brioche」4.50ドル
つい通りすぎてしまいそうな一般的なオフィスビル。小さな壁のサインが唯一の目印。
INFORMATION
Arcade Bakeryアーケード・ベーカリー〈ロウワーマンハッタン〉
220 Church Street(Thomas St. & Worth St.)
212・227・7895
CHAMBERS STREET、FRANKLIN
8時〜16時(月〜金) 休)土、日、2月に1週間、8月末の 2週間、9月頭の1週間
AMEX、MASTER、VISA、
photo : MASAHIRO NOGUCHI,coordination : JUNKO TAKAKU
※掲載情報は「フィガロジャポン」2016年9月号より抜粋
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