update:2024/05/29
この街の魅力を凝縮したような宿に泊まってこそ、パリの真髄に触れられるというもの。モダンでユニークなモリトールは、パリいち有名だったプールが主役。
水温が28℃に保たれた屋外プール。モリトールの象徴である青、黄、白のトリコロールカラーで彩られている。宿泊客とクラブメンバーのみ利用できる。
1929年に開業し、かつてパリで最も有名だったプールが、「プール、アート、ライフ」を旗印に、ジャン= フィリップ・ニュエルの手によりモダンなホテルに生まれ変わった。これまでの歴史にオマージュを捧げ、レセプションなどの公共施設には、30年代のアールデコのヴィンテージ家具を配し、大胆にもストリートアートをミックス。さらに、200人ものアーティストが提供する数々の芸術作品があちこちを飾り、見どころ満載だ。全室がプールに面した客室は、アールデコを現代風に解釈したデザインで、どこかノスタルジックな雰囲気に。宿泊施設としてだけではなく、今後はパリの最先端アート発信地として、また新たな歴史を作っていくのかもしれない。
プリーツ状のカーテンがモダンエレガントな122号室。全室同じスタイル。窓から自然光が入り、屋外の大プールも見下ろせ、開放感たっぷり。
客室のソファスペースであるサロンは、モノトーンの幾何学模様にヴィヴィッドなイエローの家具を1点だけ合わせ、上品に仕上げた。
上奥、上:屋内プールの脱衣所だった部屋に、若手アーティスト26人が作品を展示。平日は19時~23時、週末は12時30分~23時まで、誰でも見学可能。ホテルでありながら美術館のような場所に。
「ル・モリトールスパ・バイ・クラランス」の休息室に幻想的な光を投影する、ヘルムート・アイゲンマンの作品。
3ツ星シェフのヤニック・アレノが料理の監修をした、併設のレストランも話題に。
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INFORMATION
Molitorモリトール<16区>
13, rue Nungesser et Coli 75016
全124室 バス付き13室、シャワーのみ111室 クラシック265ユーロ、デラックス305ユーロ、ジュニアスイート365ユーロ、ジュニアスイートテラス565ユーロ、プールスイート765ユーロ、グランドスイート765ユ ーロ 朝食ルームサービス26ユーロ、ビュッフェ34ユーロ
01・56・07・08・50
PORTE D’AUTEUIL、MICHEL ANGE MOLITOR
AMEX、MASTER、VISA
photos : JULIE ANSIAU, réalisation :KAORUKO YASUDA
※掲載情報はFIGARO 2015年4月号 別冊「パリ最新アドレスブック。」より抜粋
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