Roujeルージュ＜2区＞

ジャンヌ・ダマス。オープニングパーティにて。

2016年春にオンラインショップだけでスタートしたRouje（ルージュ）は、おなじみジャンヌ・ダマスがクリエイトするパリジェンヌのためのブランド。コレクションごとにファンを増やし続け、これまで世界各地でポップアップを開催してきたのだが、9月末についに路面店をオープンした。

ブティックの内装を任されたのはマリー=フランス・コーエンが率いるDémodé（デモデ）である。ルージュの服を特徴づけるヴィンテージ感と気取りのないシックな雰囲気がインテリアにもうまく生かされたブティック。店の奥のゆったりとした試着室は、鳥のモチーフの優しい色合いの壁紙とお揃いのカーテンが魅力的だ。“神の偉大なる想像物”と形容したくなるジャンヌ・ダマスのボディは、ルージュを着たからといっても残念ながら得られない……と思うだろう。でも、ルージュを試着しているごく普通のパリジェンヌたちを見ていると、誰しもがジャンヌの持つ雰囲気を自然と醸し出しているのがおもしろい。ルージュはまさにジャンヌのワードローブなのだ。

プレタだけでなく口紅やネイルといったビューティアイテムもブティックでは販売。さらに、右隣にはカフェレストランの「Chez Jeanne（シェ・ジャンヌ）」もオープンした。ジャンヌのパパは長いことレストランの経営者だった。小さい時から慣れ親しんできた世界を、彼女はブティックと同時に開いたのである。10区の人気ビストロTAKARAMONOのシェフであるアレクサンドル・アルナルが料理を担当。ランチもディナーもとれるだけでなく、ノンストップ営業している。季節の素材の料理やタパス……。クロック・ムッシュならぬクロック・ジャンヌが人気になりそう！

左がルージュ、右がレストラン「シェ ジャンヌ」。中で繋がっているが、それぞれ独立したエントランスがある。

レストランは全50席。予約不可。

料理だけでなく音楽も楽しめるスペース。

バショーモン通りに面したスペース。