update:2024/05/24
波打つ木の壁が印象的な内装だ。
"アーバン・オーベルジュ"なるサブタイトルがついたレストランOdette(オデット)。新生レ・アールからも遠くないポン・ヌフ通りにある。通りに面して広がるものの、メゾン・アルバというホテルの1階のせいか、ちょっと気付きにくく、その分"知る人ぞ知る"的な魅力を秘めたレストランなのだ。オデットを経営するのは、17区のミシュラン2つ星レストランMaison Rostangのシェフのミッシェル・ロスタン。こう聞けば、おいしい食事をオデットに期待できるというものだ。
エレガントだけど温かみを感じさせる内装は、波打つような木の壁がすごく印象的だ。そこに面したベンチシートも、合わせて流れるような曲線を壁に描いている。これは1985年にレストランから遠くないポン・ヌフがアーティストのクリストに覆われた時のイメージからのインスピレーションだという。波といえば、レストラン近くで目下改装中のラ・サマリテーヌのリヴォリ通りに面した建物で、ガラスがカーテンのように波打っている外観を思い出す。これはSANAAによる建築である。食後に見に行ってみよう。
オデットのこの秋のニューフェイスは、「Marché du Jour(マルシェ・デュ・ジュール)」と名付けられたランチタイムメニューである。ミニ前菜、メイン(魚か肉)、チョコレートクリームの3品で24ユーロ。デザートは6ユーロをプラスすればアラカルトメニューからも選べる。ランチだから軽めにしようと思っても、メイン一皿で済ますのは何か物足りない......でも、このマルシェ・デュ・ジュールは3品構成なので、おいしいものをあれこれ食べたい人にはおすすめのメニューだ。甘味で締めくくれるのも、パリっ子にはうれしいポイント。その日の市場の素材から、というのがコンセプトのメニューなので、行くたびに異なる料理が味わえ、常連客も大満足である。またサービスがとてもスピーディなので、ランチに時間がかけられない時にも頼りになるレストランだ。
なおオデットはホテルと独立した存在だが、朝はホテルの朝食ルームとして機能。ランチとディナーの間は食事はできないけれど、カフェやティーなどの飲み物をオーダーできる。時期は未定だが、午後のスイート・ティータイム・メニューが作られる予定とか。楽しみに待とう。
カウンター席もある。
「マルシェ・デュ・ジュール」(24ユーロ)。野菜主体のミニ前菜からスタートする。
メインの魚料理例。
メインの肉料理例。
マルシェ・デュ・ジュールの締めくくりは、ほどよいサイズのチョコレートクリーム。カフェは別料金。
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INFORMATION
Odette L'Auberge Urbaineオデット<1区>
25 rue du Pont Neuf, 75001 Pari
01・44・88・92・78
LOUVRE - RIVOLI
12時〜14時/19時~21時30分 無休
www.maison-albar-hotels-le-pont-neuf.com/fr/page/restaurant-odette-paris.2488.html
réalisation:MARIKO OMURA
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