まだ見ぬ台湾。 素朴な愛らしさ！ メイドイン台東のとっておき。

伝統の織物に、月桃、ビンロウ、トンボ玉……多彩なものづくり文化にあふれる台東で、可愛らしい生活道具を探してみよう。

1.都蘭で一つひとつ手作りされている石けんは、タバコの葉（左）とビンロウ（右）という、台東ならではの植物エキスをたっぷり配合。アミ族の叡智を体感して。各280元（足渡蘭／リンク先に情報あり）

2.アミ族が暮らす石山部落の帽子は、集落で栽培する米を脱穀した後の稲わらを女性たちが編んだもの。機で織ったリボンは色、柄とも豊富に揃う。（リボン付き）1,200元（石山部落／本記事の後半に情報あり）

3.丈夫で抗菌作用のある月桃は弁当箱から背負子までの生活道具に仕立てられる。アミ族の一粒工作室のカゴは均等な編み目が美しい。左から1,980元、1,480元、1,600元（一粒工作室／本記事の後半に情報あり）

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4.伝統のモチーフの織物にビーズ刺繍を施したブヌン族の民族衣装。これは男児用で、ボトムには黒無地のミニスカートが付く。オーダーメイドの一点もの。12,000元〜（達尼芙工坊／リンク先に情報あり）

5.幹は建材に、種子は嗜好品に。原住民の生活に密着したビンロウだが、葉を編んで容器とするのはアミ族のほかに3部族だけ。アミ族のデザイナーが作った入れ物250元（邸／本記事の後半に情報あり）

6.ハイビスカスティーに使われるローゼルは、爽やかな酸味が特徴。台東周辺では野生のローゼルが自生しており、ガクと苞を乾燥させてお茶にする。1パック100元（邸／本記事の後半に情報あり）

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7.天日で干したヨモギの葉を藍染めの紙で巻いた天然の蚊燻し。古くから薬草として用いられてきたヨモギには、かゆみ止めの効果もあるとか。（大）1本50元、（小）3本100元（走走池上／リンク先に情報あり）

8.台東の岸辺に流れ着いた流木だけを使うクバラン族の木工作家、阿水さんの作品は、素材の造形を生かしたフォルムが美しい。プレート500〜1,500元、スプーン各350元（阿水工房／本記事の後半に情報あり）

9.伝統のモチーフをストラップにあしらった、アミ族のブランド、「米麻岸」のサンダル。足が当たるフットベッドには抗菌作用のあるビンロウを使っている。1,280元（邸／本記事の後半に情報あり）

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原住民の手づくりを集めた複合施設。

東糖文創園區

1913年に建てられた日本統治時代の製糖工場をリノベーションした複合施設で、敷地内にはカフェや原住民アートのギャラリーショップ、アーティストのアトリエなど個性的な空間がずらり。ショッピングだけでなく、作家や作り手と直接触れ合えるのがこの施設の特徴だ。施設の裏手には線路と田園風景が広がっており、線路をたどって南下すると市内中心部の鐡花村にたどり着く。ショッピング後の散策やサイクリングにおすすめのルートだ。

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卡塔文化工作室（東糖文創園區内）

トンボ玉の文様で部族の歴史を伝えたパイワン族。こちらではトンボ玉作りワークショップを随時開催中。30分からで300元

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邸（東糖文創園區内）

台東名産品や地元の農作物、その加工品を中心にセレクト。「おいしい台東」をアピールするため今春オープンしたばかりの新店。

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沙巴漾窯滾麵包坊2號店（東糖文創園區内）

敷地内の窯で焼き上げ、予約販売していたパンがブレイク！　今年、念願の実店舗をオープンさせた人気パン店のスイーツ「香草巧克力」140元

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庫空間（東糖文創園區内）

店内で販売するアワドーナツが大人気！ 35元

原住民グッズに限らず、「台東のいいもの」を集めたショップ。

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阿水工房（東糖文創園區内）

クバラン族の木工作家、阿水さんの工房兼ショップ。流木の椅子やテーブルを中心に、漢民族の画家とコラボした木のフレームも。

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石山部落（東糖文創園區内）

米どころで知られる石山部落の特産品を集めた土産物店。村の女性たちが一つひとつ手作りする稲わら帽子は値段も手頃でおすすめ。

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★ここにも立ち寄りたい！

一粒作室

アミ族の一粒さんは、国立台湾史前文化博物館に作品が収められるほどの月桃編みの達人。アトリエではその技を間近に見られる。

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キーワードは滋味深さ。台東発の絶品郷土料理。

※『フィガロジャポン』2019年8月号より抜粋