いま、台北でしたい12のこと。【03】 台湾茶をいただくなら、台北の小さなギャラリーへ。

Travel 2019.11.22

茶といえば歴史ある茶藝館でいただくのが台湾の伝統。でも近頃、選りすぐりの台湾茶を供するギャラリーが登場。香り高いお茶を、美しいモダンな空間ごと味わいたい。

作家ものの茶器と唯一無二の茶葉の出合い。

琅茶熠熠

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閑静な住宅街に位置する。ガラス越しに見える木々の緑に癒やされながら、極上の台湾茶をゆったりといただこう。

最高峰の台湾茶の産地である阿里山で、選茶師として20年以上活躍する父を持つオーナー夫婦。同じものが存在しないシングルオリジンの茶葉やおしゃれなパッケージが人気で、日本のイベントに誘致されたことも。2018年6月にオープンしたこのギャラリーでは、作家とコラボした茶器の展示や茶の試飲を行う。目の前で現代作家の茶器を使って淹れてくれるため、茶のある暮らしを身近に感じられる。

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左から、海抜1400メートルで栽培された「高山烏龍茶」400元、ミルクのように甘い「奶萱紅茶」390元。狼の絵のオリジナル茶器にも注目。

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個性が光る作家ものの茶器をじっくりと選びたい。実際に注ぐなど、作法のお試しも可能。

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茶葉の美しいパッケージが評判高い。贈答品のオーダーメイドもできる。

琅茶熠熠(ランチャーイーイー)
Wolf Tea Gallery

台北市民生東路四段97巷6弄8號1樓
tel:0970-844-235 
Ⓜ松山機場
営)13時~19時
休)月~木、日
カード:Ⓐ、Ⓙ、Ⓜ、Ⓥ
www.wolftea.com

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台湾中から集めた茶葉を、モダンな嗜み方で提案。

琥泊

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まずゲストに提供される無料のウェルカムティーセット。この日は、スパークリングティーにマスカットのデザート。

6月中旬、人気の禮拜文房具店(リーバイウェンファンジュ)の2階にティーサロンがオープン。毎日台湾茶を嗜むというほどお茶好きのオーナーが、そのセンスを生かしてモダンな台湾茶の楽しみ方を提案する。茶を知り尽くした茶師が丁寧に淹れてくれるのは、とっておきの東方美人など、自然農法や有機栽培された台湾茶。お茶請けは、ガストロノミーレストラン、香色のシェフが手がけたもの。茶葉が開いて香りが立つところまで、ゆったりと五感で味わいたい。

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素材の質感を生かしながらモダンに仕上げた空間は、台北の店のデザインを多く手がけるデリケート・アンティークによるディレクション。

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台湾茶の香りを封じ込める紫砂壷は、中国のアーティストに特注したもの。中国やインドから集めてきた美しい茶器を、茶葉のイメージに合わせて。

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併設のギャラリーショップでは、茶葉や茶器を販売している。

琥泊(フー ポー)
Liquide Ambré

台北市大安區樂利路72巷15號2樓
tel:02-2736-7287
Ⓜ六張犁
営)12時~21時 ※お茶は、13時~、15時~、17時~、19時~で事前予約制 
休)月 ※不定休あり

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気取らないカフェスタイルで、本格的な一杯を味わって。

三徑就荒

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幼い頃から台湾茶に親しんできたという若き女性オーナー。カフェスペースでいただける、台湾の烏龍茶「高山金萱」400元

茶藝館のようにかしこまることなく美しい台湾茶を味わえる場所を作りたいと、若手オーナーが始めた店。現代の暮らしになじむ、台湾茶の親しみ方をさまざまな形で提案してくれる。茶器からファッションまで茶に関連した展示を行うほか、初級から上級までさまざまな茶のワークショップを開催。テーブルごとに炭火と湯が提供され、ゲストが会話を楽しみながら自由にお茶を淹れる気取らないスタイルが新しい。

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茶の味を邪魔しないことがスイーツを選ぶ際の重要なポイント。茶請けとして作られた台湾スイーツ「松糕」各60元

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蘇建霖、王怡方、方姿涵など、台湾の人気デザイナーや陶芸家とコラボした展示も。

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カウンターで火をおこした炭とお湯が、各テーブルまで運ばれてくる。

三徑就荒(サンジンジョウファン)
Hermit's Hut

台北市信義區忠孝東路四段553巷46弄15號1樓
tel:02-2746-6929
Ⓜ市政府
営)13時~20時(月~金) 11時~20時(土、日)
不定休
カード:Ⓙ、Ⓜ、Ⓥ
※別途サービス料10%あり
www.facebook.com/hermitshut.tea
●1台湾元*=約3.5円(2019年11月現在)*以下、略称「元」で表記。
●日本から電話をかける場合、台湾の番号886の後、市外局番の0を取ってダイヤル。台湾内では掲載表記どおりにダイヤルしてください。
●データ欄のⓂはメトロを表します。
●クレジットカードは略記。A=AMEX、D=DINERS、J=JCB、M=MASTER、V=VISA
●掲載店の営業時間、定休日、商品や料理の価格などは、取材時から変更になる可能性もあります。特に台湾の祝日、年末年始、2月の旧正月には、営業時間、定休日が変更になる可能性があります。ご了承ください。

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※『フィガロジャポン』2019年8月号より抜粋

photos : JIMMY YANG, réalisation : YAEKO KONDO

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