レトロな台南を散歩して、美食ざんまい。

Travel 2019.11.04

台南

-Tainan-

1624年にオランダ人が上陸し、62年には明の軍人だった鄭成功(ていせいこう)がオランダ軍を一掃。以後、台湾の中心として長らく政治や文化を司ってきた台南。街をぐるりと囲む臺灣府城が築かれたことから、街のあちらこちらにいまでも城壁など史跡が残っている。中心部から5キロの長閑な港町、安平(アンピン)は、ランドマークである安平古堡(こほう)周辺とともに、台湾で最も栄えた最古の町。レンガ造りの重厚な家屋が立ち並び、古の時代にタイムスリップしたような錯覚を覚える。

美食の都として知られる台南では、小吃(シャオチー)と呼ばれる小皿サイズの郷土料理のほか、多彩なローカルグルメが楽しめる。年間を通して温暖で安定した気温のため、マンゴーなど果実の栽培も盛ん。滞在中はできるだけ土地の名産を味わって豊かな食文化に触れたい。

最近では老房子(ラオファンズ)と呼ばれる古い住宅のリノベーションが活発で、独自のセンスで改装された宿やカフェなどが急増中。古きよき姿とモダンなムードがうまく絡み合ったいまの台南は、食だけにとどまらないフレッシュな魅力に満ちている。

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赤い壁の大天后宮は、縁結びの神様である月下老人が祀られている。

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老房子特有の鉄格子、鐵窗花は当時、各家庭の個性を表現していた。

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日替わりで開かれる夜市は地元民の夕食の場。最大規模は花園夜市。

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町角の小吃店。手際よく麺をあえていく。

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水仙宮市場は庶民の台所。生鮮品、惣菜、乾物などが一堂に並ぶ。

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<台南中心部へのアクセス>
台北からは、高鉄台北駅から高鉄台南駅まで約2時間。高鉄台南駅から市内中心部へは、隣接する台鉄沙崙駅から台南駅まで約20分。タクシーで高鉄台南駅から約30分。

<安平へのアクセス>
台鉄台南駅バスターミナルから2、88、99番バスで「安平古堡(安平路)」下車。タクシーで、台鉄台南駅から約20分。

●1台湾元*=約3円(2019年6月現在) *以下、略称「元」で表記。
●日本から電話をかける場合、台湾の国番号886の後、市外局番の0を取ってダイヤル。台湾内では掲載表記どおりにダイヤルしてください。
●地図内の「站」は鉄道の駅を意味します。
●クレジットカードは略記。Ⓐ=AMEX、Ⓓ=DINERS、Ⓙ=JCB、Ⓜ=MASTER、Ⓥ=VISA
●掲載店の営業時間、定休日、商品や料理の価格などは、取材時から変更になる可能性もあります。特に台湾の祝日や年末年始、2月の旧正月には、営業時間、定休日が変更になる可能性があります。ご了承ください。

※『フィガロジャポン』2019年8月号より抜粋

photos : SATOKO IMAZU, réalisation : MIO YAMAZAKI, coordination : YUKO IWATA, collaboration : KATSUHIKO OKUNISHI (TIL space Co., Ltd)

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