キャサリン妃のシンボリックなヘアスタイルを振り返る。

Beauty 2020.01.21

完璧なセットのスタイリングはもちろん、ブローだけのシンプルなスタイリングやヘアアクセサリー選びでも、失敗知らずのキャサリン妃。ベストヘアスタイルを振り返る。

200106-les-coiffures-de-kate-middleton.jpg明るい色合いのカールヘアが美しいキャサリン妃。(マレーシア・クアラルンプール、2012年9月13日)photo : Getty Images

ケンブリッジ公爵夫人がヘアスタイルを変えるのは、ハッピーな出来事の前触れのことが多い。ルイ王子懐妊発表の直前に、ロングのカールヘアをセミロングにカットしたのが記憶に新しい。そんなわけで、キャサリン妃が昨年9月にヘアカラーを明るい色に変えて登場した時には、第4子妊娠説が瞬く間に広まったのだが、実は単に気分転換をしたかっただけのよう。これまで劇的なイメージチェンジをしたことのないケンブリッジ公爵夫人だが、あらゆる場面に合わせて、ちょっとした変化をつけるセンスは抜群だ。

洗練された装いの仕上げに欠かせない、ヘアアクセサリー。

まずはアクセサリーから見てみよう。ファシネーターや帽子にカチューシャ。ケンブリッジ公爵夫人は、ロングヘアを飾るアクセサリー選びに気を抜かない。公務では、服の色に合わせたファシネーターを身につけることが多く、最近も、2019年11月11日のリメンブランスデーに、メッシュネットの飾りをあしらった黒のファシネーターを着用した。戦没者を悼む日にふさわしい、落ち着いた威厳を感じさせる装いだった。

同日、ロイヤル・アルバート・ホールで行われた追悼式典でも、再びヘアに注目が集中。この時、話題になったのは、着けていたパット入りカチューシャだ。というのも、このカチューシャはザラの商品で、ファンもすぐに入手できる17.95ユーロのお手頃価格だったから。キャサリン妃はこうして、高価なヘアアクセサリーを買わなくてもおしゃれを楽しめることを証明してくれた。

ラフもエレガントも、どんなヘアスタイルもおまかせ。

シニョンスタイルが得意なキャサリン妃だが、ポニーテールもお気に入りのよう。2014年頃から、ラフな印象でもエレガンスは失わないこのシンプルなヘアスタイルはキャサリン妃のマイブームに。また、中くらいの位置でまとめた、よりアクティブなムードのハーフアップも取り入れて、ヘアアレンジのバリエーションにいまの気分をプラスしている。キャサリン妃のヘアスタイルのレベルの高さは、まさに女王と呼ぶにふさわしい!

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キャサリン妃のベストヘアスタイル。

200106-les-coiffures-de-kate-middleton_1.jpg前髪があった若い頃のケイト。額にS字に垂れてしまうのは仕方ない。母親のキャロルと一緒に。(イギリス・ロンドン、2005年11月3日)photo : Getty Images

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200106-les-coiffures-de-kate-middleton_2.jpg伸ばしかけの時期も、前髪は暴れん坊ぶりを発揮。(イギリス・ロンドン、2006年6月3日)photo : Getty Images

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200106-les-coiffures-de-kate-middleton_0.jpgこの頃、ケイトはまだ洋服のコーディネートもヘアメイクも、すべて自分でしていた。それが変わるのはもうじき……。(イギリス・ロンドン、2006年6月14日)photo : Abaca

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200106-les-coiffures-de-kate-middleton_3.jpgウィリアム王子との交際が公になり、ベレーやファシネーターで癖のある前髪を隠すことを覚えたケイト。(イギリス・チェルトナム、2007年3月16日)photo : Getty Images

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200106-les-coiffures-de-kate-middleton_4.jpg風に巻き上がるロングヘアは若き日のケイトのエレガントなシグネチャー。(イギリス・チェルトナム、2007年3月16日)photo : Getty Images

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200106-les-coiffures-de-kate-middleton_5.jpg婚約の当日はもちろん、王室御用達ヘアスタイリストのアマンダ・クック・タッカーがケイトのヘアを担当。完璧な仕上がりのかきあげバング、丁寧にブローされたロングヘア、美しくカールした毛先。この日のヘアがキャサリン妃を象徴するスタイルとなった。(イギリス・ロンドン、2010年11月16日)photo : Getty Images

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200106-les-coiffures-de-kate-middleton_7.jpgしかし、ときにはアマンダの手から逃れることもある。ウィリアム王子の再三にわたる説得にもかかわらず。(イギリス・トレアルジル、2011年2月24日)photo : Getty Images

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200106-les-coiffures-de-kate-middleton_8.jpgイギリス国民のフィアンセとなったキャサリン妃はやがて、おとぎの世界のようなプリンセスのフォトアルバムにふさわしい、おでこ出しスタイルを習得。(イギリス・セントアンドリューズ、2011年2月25日)photo : Getty Images

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200106-les-coiffures-de-kate-middleton_9.jpgちょっと冒険することも。ハーフアップに挑戦したキャサリン妃。(オーストラリア・ダーウィン、2011年4月11日)photo : Getty Images

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200106-les-coiffures-de-kate-middleton_10.jpg男性がみんなシルクハットをかぶる日は、キャサリン妃もファシネーターで。(イギリス・エプソム、2011年6月4日)photo : Getty Images

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200106-les-coiffures-de-kate-middleton_11.jpg夫婦揃ってカナダを公式訪問。世界各国で定番ヘアスタイルを披露してきたキャサリン妃。ウィリアム王子もご満悦の様子。(カナダ・ケベック、2011年7月3日)photo : Getty Images

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200106-les-coiffures-de-kate-middleton_12.jpgマンネリを脱するには、ポニーテールがいちばん。(カナダ・シャーロットタウン、2011年7月5日)photo : Getty Images

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200106-les-coiffures-de-kate-middleton_13.jpgキャサリン妃のロングヘアはどんなシチュエーションにもばっちり。風の強い滑走路では、ハリウッド女優風のワンサイドヘアに。(カナダ・カルガリー、2011年7月7日)photo : Getty Images

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200106-les-coiffures-de-kate-middleton_14.jpg外遊中に新しいヘアアレンジに挑戦することも。この斬新なチンギス・ハン風のミニシニョンもそのひとつ。(カナダ・カルガリー、2011年7月8日)photo : Getty Images

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200106-les-coiffures-de-kate-middleton_15.jpgロンドンに戻った後は、カールのダウンヘアに復帰したので国民も一安心。(イギリス・ロンドン、2012年1月8日)photo : Getty Images

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200106-les-coiffures-de-kate-middleton_16.jpgコーンウォール公爵婦人こと義理の母のカミラ夫人は、ヘアスタイルの秘訣をキャサリン妃から聞き出そうとしているのかも。(イギリス・ロンドン、2012年3月1日)photo : Getty Images

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200106-les-coiffures-de-kate-middleton_17.jpg華やかな場では三つ編みシニョン。(イギリス・ロンドン、2012年5月10日)photo : Getty Images

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200106-les-coiffures-de-kate-middleton_18.jpg低い位置で留めたシニョン、黒のアイライン、ダイヤのイヤリング。洗練された60年代スタイルでまとめたキャサリン妃。オードリー・へプバーンは確かにイギリス人だったのだと納得。(イギリス・ロンドン、2012年7月30日)photo : Getty Images

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200106-les-coiffures-de-kate-middleton.jpgキャサリン妃の髪に日の光が当たるとちょっと赤毛がかって見えるのは、気のせいだろうか。(マレーシア・クアラルンプール、2012年9月13日)photo : Getty Images

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200106-les-coiffures-de-kate-middleton_20.jpgソロモン諸島訪問時には、本来の髪質を活かしたアレンジを披露。細かくカールしたボリュームのあるヘアは、ワイルドながらさわやかな印象。(ソロモン諸島・ホニアラ、2012年9月17日)photo : Getty Images

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200106-les-coiffures-de-kate-middleton_21.jpgナチュラルヘアに花輪を被って、タヒチ島の娘になった気分。どうやら外遊では、ロンドンで見せるいつもの艶やかなヘアはあえて忘れてみるようにしているようだ。(ツバル・フナフティ島、2012年9月18日)photo : Getty Images

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200106-les-coiffures-de-kate-middleton_22.jpgイギリスに戻って、70年代風スタイルにチェンジしたキャサリン妃。おとなしめのファラ・フォーセットのよう。(イギリス・ケンブリッジ、2012年11月28日)photo : Getty Images

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200106-les-coiffures-de-kate-middleton_23.jpgぴったりと押さえた前髪に、さらさらのロングヘア。70年代風ヘアスタイルが引き続きマイブームのキャサリン妃。(イギリス・グリムズビー、2013年3月5日)photo : Getty Images

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200106-les-coiffures-de-kate-middleton_24.jpg春を迎えて気分一新、しかし今日は少々コテで髪を巻きすぎてしまったよう。公爵夫人だって失敗することはある。(イギリス・ロンドン、2013年4月29日)photo : Getty Images

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200106-les-coiffures-de-kate-middleton_26.jpgさまざまな経験を積んだキャサリン妃。シニョンもポニーテールもいまやお手のもの。(イギリス・ノリッジ、2014年11月25日)photo : Getty Images

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200106-les-coiffures-de-kate-middleton_25.jpg頰にかかる後れ毛もエレガント。この10年、エリザベス女王の厳しいチェックを受けながら、慎重にロイヤルスタイルの近代化を進めてきたキャサリン妃。(イギリス・ロンドン、2013年12月5日)photo : Getty Images

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200106-les-coiffures-de-kate-middleton_6.jpgキャサリン妃はこの頃、密かに大改革の準備中……。(イギリス・ウィンブルドン、2014年7月2日)photo : Abaca

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200106-les-coiffures-de-kate-middleton-photo-32.jpgキャサリン妃がセミロングにした理由は、ドライヤーで髪を乾かす時間を減らして、子どもたちと一緒に過ごす時間を多く取りたかったから? 実際のところはわからないが、ともかくロングヘアをばっさり切ってイメージチェンジをする決心はつかなかったようだ。結局、長くもなく短くもなく、少々中途半端なスタイルに。(イギリス・ロンドン、2015年12月9日)photo : Getty Images

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200106-cheveux_coupes.jpg髪を切って、セミロングにチェンジしたキャサリン妃。第3子ルイ王子の誕生の前触れ。(ポーランド・グダニスク、2017年7月18日)photo : Abaca

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200106-demi_queue_de_cheval.jpgハーフアップで若々しい印象のキャサリン妃。(2018年12月5日)photo:Abaca

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200106-queue_de_cheval.jpg髪の毛を巻きつけた正統派ポニーテールもお似合い。(イギリス・ブラックプール、2019年3月6日)photo:Abaca

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200106-bibi_chignon_.jpg公務の時は、低い位置でまとめたシニョンに羽根つきのファシネーターでドレスアップ。(イギリス・ロンドン、2019年4月25日)photo:Abaca

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200106-chignon_bas.jpgシンプルだけど充分エレガント。(イギリス・ロンドン、2019年6月6日)photo:Abaca

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200106-chapeau.jpg同色の花飾りをあしらった帽子を被って、輝く笑顔のキャサリン妃。(イギリス・アスコット、2019年6月18日)photo:Abaca

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200106-cheveux_eclaircis.jpgハイライトを入れた髪を風になびかせるケンブリッジ公爵夫人。(イギリス・ロンドン、2019年10月9日)photo:Abaca

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200106-cheveux_eclaircis_ondules.jpgパキスタン公式訪問中はウェーブヘア。カラーも明るめに。(パキスタン・イスラマバード、2019年10月18日)photo:Abaca

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200106-serre_tete.jpg明るい表情のキャサリン妃。ザラのキルティングのカチューシャで。(イギリス・ロンドン、2019年11月10日)photo:Abaca

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200106-bibi_noir.jpgリメンブランス・デーの装いは、黒のコートに黒のファシネーター。(イギリス・ロンドン、2019年11月10日)photo:Abaca

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200106-cheveux_ondules_fonces.jpgアレキサンダー・マックイーンのドレスを華麗に着こなすキャサリン妃。ダウンスタイルのヘアも完璧な仕上がり。(イギリス・ロンドン、2019年11月18日)photo:Abaca

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texte : Clara Le Guern (madame.lefigaro.fr)

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