年末年始のご褒美ビューティ。【Vol.3 ハードコア全身調整で、年の瀬にボディの歪みをリセット】
Beauty 2024.12.25
日常生活にコロナ禍前後のハイブリッドスタイルが定着し、ひときわ慌ただしく感じられた2024年。懸命に駆け抜けたその心と身体......疲れが溜まっていませんか? ここぞというタイミングで扉を叩いてほしい注目の実力派サロンでの体験を、エディターがレポートする。モデルや著名人、プレ花嫁もこぞって通うと噂の矯正術で、すっきりと立体的な美ボディに。
身体のクセを見極め正す、確かな知識と技術
姿勢が悪く巻き肩で、胸もお尻も下がりぎみなことが最近の悩みであるエディター。20代の頃から数ある整体や骨格矯正、コロナ禍以降は週1回のトレーニングを通して、なんとか生き物としての形態を保ってきました。特に首と肩、胸まわりのコリは尋常でなく、ふっくらバストは夢のまた夢......そんな折、敏腕ビューティPRさんから「有名サロンが独自でつくった、すごく優秀なバストケアクリームが出たんですよ」との情報が。使ってみると確かに伸びがよく、少しの使用でハリも感じる。こんなプロダクトをクリエイトするサロンとはいかに?と、表参道の「白々華(ハッカ)」を訪ねたのが始まりでした。
こちらはマンションの一室に位置する知る人ぞ知る隠れ家サロンで、バストケアにとどまらず、独自の技術を用いた全身の"調律矯正"が人気とのこと。自身もスレンダーな美ボディを持つ代表の藤井さんは、今年そのメソッドを紹介した2冊目の書籍を出版したばかりなのだとか。
まずは施術用のトップとパンツに着替え、いまの身体の状態をくまなく観察していきます。エディターは恒常的なデスクワークの影響で、まっすぐ立っても腕が自然と身体の前に収まってしまう。さらに藤井さんによれば「骨盤が後傾していてお尻が平らに下がり、前腿に重心がかかって、下腹が出やすくなってしまっています。足裏が使えていない様子も......おうちのソファでくつろぐ時、右足を上にして足先を組んだ姿勢が多くないですか?」とのこと。ドキッ! まさにそう。パッと見では痩せ型なのにどうにも下腹が引っ込まない現象とその原因も、見事に言い当てられてしまいました。
施術台にうつぶせになり、気になるセッションがスタート。藤井さんの手技は「神経はじき」と命名されたオリジナルのもので、整体院での施術経験に東洋・西洋医学の知識を合わせて生まれたそう。リラクゼーション目的のマッサージや従来の整体とは、一線を画すものです。骨と骨の境目を支点としながら、そこから伸びる筋膜や神経系に存在する複数のポイントへ同時に触れ、まるでハープの弦のようにズッ、ズッと"かき鳴らされる"ような心地に。神経系に触れるので、ズーンと身体の奥深くまで到達する感覚があります。普段から強めのマッサージが好みのエディターには、高ポイントの施術でした。
それでもかなり痛い!と感じたのは、恥骨周辺への刺激の時。このように、ほかの整体やマッサージでは触れないようなパーツも果敢に攻めていきます。そこはまさに、いつもなんだか伸びきらなかったり、凝り固まって不快感を抱いていたりする部分。藤井さん曰く「確かにデリケートな箇所だからと触れないサロンが大半だと思うのですが、身体のバランスの中でも重要な役割を果たすので、刺激したほうが格段にボディラインは整うんです」。同じく、バストのセンターラインなどにも躊躇なくテコ入れ。うーん、効いてる!
前面と背面の両方から全身を整えていただき、写真を撮ると......一度の施術でこんなにもビフォア&アフターに差が。写真左の施術前は骨盤が後傾し、トップの背中あたりの布が引っ張られてしまっているのがわかりますが、施術後は骨盤が左右均等でコンパクトに収まり、ヒップが上向きに。心なしか、くびれも出現しています。
仰向けになって首や顔まわりも同じく圧をかけてもらうと、のっぺりしていたフェイスラインがキュッと後ろに引っ込み、目で見てわかるほどの立体顔が出現しました。年とともに顔が伸びてきた、という実感の原因も、普段の姿勢のバランスにありそう......。
猫背で巻き肩とガタガタな状態のエディターですが、ひとつだけ救われるポイントが。それは日々の食生活、と藤井さんは教えてくれました。「グルテンを摂りすぎている人や揚げ物の食べすぎ、また古いオイルを摂取しすぎている人などは、関節がタイヤのゴムみたいにブヨブヨした感触になってしまうので、触れているとわかるんです。その点、エディターさんは普段食べるものに気を遣っていらっしゃるのがわかります」。特にグルテン断ちをしているわけではないのですが、たしかに最近お米や発酵食品を好んでよく食べているので、それが功を奏したのかも! それにしても、触れるだけで食生活まで丸裸にされてしまうとは......藤井さん、さすがです。
最後に藤井さんから、普段の座り方や姿勢のアドバイス。腰をソファの背面に押しつけるようにして座るのではなく、足の裏できちんと床を捉え、恥骨を座面にしっかりつけて、そこから上体を起こすように引き上げます。「このような座り方をすると、背筋を伸ばすために背中に力を入れる必要はまったくなくなりますよ」。言われたとおりの座り方をして壁の鏡面を見ると、世にも美しい姿勢で腰かけたボディの姿がそこに! 帰宅して翌朝になっても揉み返しなどはいっさいなく、背中や肩甲骨まわりの可動域が拡がって軽やか。もちろん個人差はあると思うのですが、強めの施術だったにもかかわらず、この体感にはびっくりしました。
歪みを矯正し、まっすぐの凛とした立ち姿で新年を迎えられたなら、翌年もしなやかかつ伸びやかに頑張っていけそう。今年生じさせてしまったズレを正しい位置に戻しつつ、来年からもお世話になれる頼れる駆け込み寺を見つけに、足を運んでみることをお勧めします。
白々華 表参道
東京都渋谷区神宮前4-19-8 アロープラザ原宿307
03-6447-2636
⚫︎全身プロポーション矯正 60分 ¥31,000(代表藤井さん施術)
https://www.hacca-co.jp
【年末年始のご褒美ビューティ。】
Vol.1 銀座の中心、極上アーユルヴェーダで心身と向き合い直す
Vol.2 頭皮も髪もスッキリ。大掃除感覚で訪れたい幸せヘッドスパ
text: Misaki Yamashita