【CAだけが知っている!?とっておき美容vol3】CAのマストハブ!「赤リップ」と「紫外線ケア」を伝授。
Beauty 2025.02.02
航空会社のキャビンアテンダント(CA)に、キレイのヒミツを聞く好評の連載。第3回は、エミレーツ航空のCA経験者、SENITAさんの登場です。上空で過ごす時間が多いCAならではの「UV対策」と、華やかに見える「赤リップ」は、春先からのメイクの参考になりそうです。
今回紹介してくれたCA:SENITAさん
大学時代の留学経験から、英語を生かせる仕事を希望し、新卒で外資系自動車メーカーに就職。その後2014年から9年間エミレーツ航空にCAとして勤務。ドバイ在住経験を経て現在も世界各国の友人と交流が多く、SENITAはスペインの友人から贈られた愛称。
敏感肌でも使えて適度なメイク感を演出するUVケア。
エミレーツ航空といえば、ベージュを基調にした制服と、ベール付きの赤い制帽が印象的です。ベージュは砂漠、赤は太陽、そしてベールは風を表しているそう。
「エミレーツは勤務時の身だしなみがとても厳しく、搭乗前にチェックがあるんです。基本的にメイクは『フルメイク』、リップは『赤』と決められていました。制帽やベールまできちんと規定通りでないと、直すように指示されます」
もともと肌が弱く、顔全体にしっかりファンデーションを塗るのが苦手だったSENITAさん。皮膚科医からも「日焼け止めは常に塗るように」と言われるなか、CA時代に5年以上愛用していたのが、「FREZYDERM」のサンスクリーンです。
「ギリシャを中心に、ヨーロッパの薬局で手に入るブランドです。SPF値が高いのにベタベタせず、肌が敏感な人でも使えるんです。右のカラータイプは適度なメイク感があって、エミレーツの厳しいチェックもパスできました(笑)」
FREZYDERMは、皮膚科医やヨーロッパの大学と共同で開発しているブランド。左のノンカラータイプも肌が均一に整う効果があり、ギリシャに旅した際にまとめ買いしているそうです。
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CAの愛用者が多数!飲む日焼け止め「ヘリオケア」。
「地上に比べて、上空は紫外量が多いとされています。入社後すぐ先輩に『日焼け止めはマストだよ』とアドバイスされたんです。塗る日焼け止めに加え、飲む日焼け止めの『ヘリオケア』も欠かせませんでした」
使い始めたきっかけは、スリランカに滞在した時のこと。ほんの短時間海に入っただけなのに、日差しが強すぎて強烈な日焼けをしてしまったそう。
「全身コーラの缶みたいな色になって、ホテルの人も心配するほどのやけど状態だったんです。そのときアメリカの友人が『これ飲んでおきなよ』とすすめてくれて。試しに飲んでみたら、翌日も同じくらい日差しが強かったのに、日焼けの度合いが軽減して驚きました」
以来、ずっとヘリオケアを愛用しているSENITAさん。実は同僚のクルーにも愛用者が多く、CAの間でマストハブの1品だったそうです。
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いろいろ試して見つけた、マイベスト「赤リップ」
メイクも普段はナチュラル派のSENITAさんですが、「赤のリップ」だけは、エミレーツ時代にいろいろ試したといいます。
「グロッシーな質感や、発色がダークな赤は規定上NGだったので、鮮烈な赤をあれこれ試しました。なかには唇が荒れてしまうものもあって、ラグジュアリーブランドからオーガニックブランドまで、試行錯誤を繰り返しました」
ようやくたどり着いた、究極の1本がクリスチャンルブタンの「ルビラック 502L」。ツヤが際立つカラーなので、勤務中ではなく主にプライベートの場面で活躍したそう。残念ながら生産終了の製品ですが、ルブタンを象徴する鮮烈な赤が美しく、いまでも「マイベストリップ」といいます。
「コロナ禍でマスク着用になったとき、赤リップの力を改めて実感したんです。特にエミレーツは制服がベージュなので、赤を塗らないと顔がぼやけてしまう。やはり赤って血色感を高め、顔立ちを華やかに見せてくれる色。自分に合う赤リップを1本持っていると、頼もしいのではと感じます」
Interview & text: Namiko Uno