分岐点、35歳でしておくべきこと。 美肌の秘密は、「傷めない美容」へのシフト。
Beauty 2018.02.20
肌のきめ細やかさが失われたり、睡眠不足で働くことができなくなったり。女の分かれ道となる35歳。そこから転げ落ちるか、さらにキレイが加速するかは自分次第。ならばお尋ねしましょう! 美しき先輩たち12人の、“35歳”にまつわるアレやコレや。ビューティエディターの松本千登世にとって、35歳でしておくべきこととは?
松本千登世
ビューティエディター
53歳
▼35歳で現れたエイジングサイン
出版社を辞め、フリーの編集者に。35歳当時は、「35歳からが女は本物」というキャッチコピーを掲げ、雑誌づくりに携わっていた。希望に満ちあふれていた一方、ちょうど転職した頃に円形脱毛症になり、ストレスって怖い、ストレスがエイジングを呼ぶに違いない! と確信。肌に関しても不安定で、若さと老けの間を行ったり来たり。心もそれに影響されて、いつも疲れていた。ただ、本格的なエイジングサインを感じ始めたのはもう少し先。 40歳を過ぎてから。
▼35歳でやってよかったこと
スキンケアカウンセラーの鶴岡悦子先生と、洗わない洗顔との出合い。肌の運命が180度変わり、「肌は育つ」「経年優化」というようなポジティブな考えを持てるようになった。そして全体的に「積極的な美容」よりも「傷めない美容」にシフト。現在も肌が揺らぐ時は化粧水さえ使わず、鶴岡先生に薦められた、オルラーヌのクリームだけで過ごすことも。当時の憧れは、齋藤薫さん。連載や特集で頻繁にお目かかり、数多くの〝言葉のシャワー〟を浴びては大人の女の極意を肌で感じていた。また、自分の中で、美しさの定義、大人の女の定義が定まったことも、いまの自分につながっている。自分を含め、同世代はみんな仕事や子育てなど、自分の使命みたいなものに必死で、でもそれがなんだか輝いて見えて。余計なことを考えず、自分を過度に演出しようと考えない姿が美しいと感じ、応援したいと思うようになった。
▼35歳でやらなくてよかったこと
美容医療の知識はあったが、ディテールにこだわりすぎなかったことがいま思えば幸いし、闇雲にあれこれやらずに済んだ。
▼35歳でやっておけばよかったこと
しなやかかつ軽やかな身体づくり。
紫外線、乾燥など外的ダメージから守る。オリゴ ライト スムージング クリーム 50mℓ¥9,936/オルラーヌジャポン
当時、編集担当した連載記事の書籍化。『大人になるほど愛される女は、こう生きる』 齋藤薫著 講談社刊 ¥1,512
こうあるべき、と美しくありたい姿をイメージトレーニング。
Profile
元キャビンアテンダントという経歴を持つ。時代にフィットした美容哲学を提唱し、多くの雑誌やオンライン媒体でコラムを執筆中。
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texte : KOZUE MABUNI, photos : JOHN CHAN (OBJETS)