
グルメタウン福岡に拍車をかける、おいしい新アドレス。
こんにちは、編集まりモグです。
ここ数年、グルメな人たちがこぞって通う、注目のデスティネーションが福岡。アジアのサン・セバスティアンと例える人もいるほど、グルメホッピングが楽しい街。フィガロでも特集を組みましたが、あれから1年強。新たなランドマークになりうるスポットが誕生したと聞き、準備万端の胃袋を携え西へ飛びました。
外壁部分に木々が茂り、滝が流れる都ホテル 博多。
そのウワサのアドレスがこちら、「博多都ホテル」から大々的なリニューアルを経て生まれ変わった「都ホテル 博多」です。博多駅前と聞いていましたが、本当に目の前! 地下通路でつながっているので、雨の日でも地下鉄の改札から濡れずに到着します。
左:ゆったりと過ごせるラグジュアリールーム。 右:部屋には地元福岡の小石原焼の茶器が。
部屋でひと休みしたら、さっそく美食体験へ。おやつタイムということで、館内3階、フロントに併設する「カフェ エンパシー」へ向かいました。
左:天井が高く、窓から光がたっぷり差し込むカフェ エンパシー。 右:14時30分~19時の間提供される「アフタヌーンティ」¥2,640(サ別、写真は2人前)
クスミティーや好みのドリンクを飲みながら、スコーンやシュークリーム、マカロン、サンドウィッチなど、スイーツ界のオールスターズと軽食がバランスよく楽しめます。
グランドメニューには、「福岡地たまごのサンドウィッチ」など、九州食材を利用したごはんものも豊富。チェックインの前後におすすめです。
ラグやガラスが可愛い「LIGHT YEARS」など博多駅まわりのショップを探索したあとは、お待ちかねのディナーへ。
サムウェア レストラン&バーは、シンガポールを拠点に活躍するTakenouchi Webbによるデザイン。左:エントランスを通ると、目の前にはバーエリアが広がる。 右:モーニングからディナーまで提供するダイニングエリア。
わくわくが止まらない理由。何を隠そうこちら、西麻布のミシュラン1ツ星レストラン「クローニー」がディナーメニューを監修しているのです。以前連載ページ・グルマンドでもオープン直後に取材しましたが、カンテサンスといった名店出身の春田理宏シェフと小澤一貴ソムリエが織りなす料理、ワイン、サービス、どれも驚きがあり、記憶に深く残っていました。期待が高まるのも当然のこと。小澤さんが選んだチャコリで乾杯し、サン・セバスティアン気分でディナースタート。
シンプルな皿に、ミニマルな料理をのせて。
コースメニューもありますが、おすすめは自由に選べるアラカルト。シーズンによって食材は替わりますが、どのメニューにも九州食材が盛り込まれているのがうれしいところ。たとえば写真中央の料理は、薄く叩いてのばしたホタテにキャビアがのっているのですが、食べてびっくり! ホタテの旨味だけでなく、大分のカボスと燻製オリーブオイルの香りが一気に広がります。そのほか、ディルオイルで香りづけした緑のクラムチャウダーなど、味も香りもサプライズ感いっぱいなお料理ばかり。さすが春田シェフです。糸島産醤油や熊本産チーズなど、知らなかった食材も多々ありました。
目の前でスープを注いでもらい完成するクラムチャウダー。
食事のあとは、併設のバーでカクテルやモクテルを楽しむもよし、博多の街で飲み歩くもよし。立地がいいので何をするにも便利です。
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これだけ食べておきながら、翌朝のモーニングも絶対に欠かせません。
左:宿泊者以外も利用できるモーニングブッフェ。 右:博多版エッグベネディクト「鰯明太のベネディクト」
豊富な野菜やパンが並ぶブッフェスタイルですが、バイオーダーで頼める卵メニューも。いちおしが、博多名物・イワシめんたいにインスパイアされた「鰯明太のベネディクト」。イワシめんたいといえば白いご飯でしょ!と思いこんでいましたが、目から鱗。半熟たまごとソテーしたイワシ、ピリ辛の明太子とイングリッシュマフィンが絶妙にマッチ。うっかりワインが飲みたくなりますが、休日ブランチにはそれもありかもしれません。
私のように食べすぎた……! と思っても心配いりません。
サムウェア レストラン&バーからテラスに出ると、都会の中心・博多駅前とは思えないオアシスが広がります。足湯や水着で利用できるプールのほか、屋内にはゆったりとした大浴場もあります。すべて温泉というのがツボ。
館内13階に上がると景色のいいスパエリアが。
食べ歩きが楽しく、それを目的に訪れていた福岡ですが、グルメなホテルの登場で「ホテルにおこもりして食事とスパを満喫」という新たな選択肢が増えました。
福岡県福岡市博多区博多駅東2-1-1
tel : 092-441-3111
全208室 スーペリア 1室¥21,000~
www.miyakohotels.ne.jp/hakata/index.html
カフェ エンパシー
tel : 092-441-3143
営)11時30分~20時
サムウェア レストラン&バー
tel : 092-441-3113
営)7時~23時30分
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