おいしい料理求めて、まりモグがゆく。

古くて新しい旅館&鮨ざんまいな湯河原の休日。

GWの後半戦、いまこそと思い立ち、“食”をテーマに湯河原を旅しました。いちばんのお目当ては2019年2月に誕生した富士屋旅館でのステイ。

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建物の雰囲気を見てお気づきかもしれませんが、こちら実は、もともと江戸時代後期から温泉宿を営んでいたという歴史ある旅館。17年前に閉館してしまいましたが、この度、新生・富士屋旅館としてリニューアルオープン。

 

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眺めているだけで楽しい数寄屋造りの旧館、洛味荘、骨組みを生かした新館の3つの建物で構成。今回は、新館(写真左)に宿泊しました。旅館ならではの親しみやすさに、クラシックホテルのようなインテリアで、ほっと寛げます。温泉は、新緑に臨む落ち着きのある雰囲気。上を見上げると、古い柱が交差し建物好きにはたまりません。

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お楽しみの夕食は、湯河原の食材を生かしながらも、いい意味で裏切られる、旅館らしからぬ献立。八寸で海のもの、川のもの、山のものをいただいたのち、小田原漁港で水揚げされたキンメダイといった地魚をお刺身で。食欲のエンジンが加速します。

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メインがこちら。2種から選べるのですが、なんとそのうちの1種が地焼きの国産ウナギ!密度が高く、味も濃厚。パリパリの食感もたまりません。ひと口食べるだけでパワーが沸いてきそう。

もう1種が近江牛の炭火焼きなのですが、これもぜひ賞味したい逸品。というのもこの牛肉、サカエヤの新保吉伸さんが手当てしたもの。先日の「プロフェッショナル 仕事の流儀」にも取り上げられましたが、もともとグルメ界では知らない人はいないほどの人物。彼の手にかかった肉だけあり、五島列島・矢堅目の塩をちょんと付けるだけで、噛みしめるたびに旨味があふれます。

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個人的には、フィナーレを飾ったシラスご飯も印象に残っています。ほんのりとしたマイルドな塩気が、お腹いっぱいなのに「もうひと口、もうひと口だけ……」と誘います。

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富士屋旅館はまさにグルメのためのお宿ですが、この地に何泊か滞在できる場合は地元のレストランを訪れるのも湯河原の楽しみ。今回、昨年担当をした「週末ヴァカンスグルメ」の特集をなぞるようにしてグルメホッピングを実施!

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そのうちの1軒がこちら、伊藤家のつぼ。温泉付き、宿泊も可能ないわば“鮨オーベルジュ”です。自家製あん肝などが盛られたオリジナリティあふれる八寸や、テンポよく出される小ぶりで穏やかな味わいの鮨など、地元食材を堪能できます。高台にあるため、真鶴の街並みと空を眺めながらの鮨時間。都内では決して出合えない体験が待っています。

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実は連チャンで鮨を堪能したわたくし。夜は湯河原駅近くにある鮨こゝろに伺いました。酒呑み心をくすぐるつまみ、酸味がやわらかなシャリとそれに合わせた全国津々浦々のネタ。食べ終わってもなお、また振り返ってしまう心地のいい鮨でした。

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湯河原の美味は、鮨だけにあらず。地元住民が集うバル・クラーベにも参加させてもらいました。スペインのバルカルチャーを愛する店主の御嶽さんはかなりの情報通。おいしいタパスとセンスのいいワイン、豊富なシェリー酒、会話が飛び交います。常連さんが多いのもナットクですが、初めての人こそ訪れてほしい1軒。有力な湯河原情報もたくさん入手できます。いま話題のバスクチーズケーキもメニューインしたばかりなのですが、これがまた、赤ワインととっても合うのです。

湯河原の美味を持ち帰ろうと寄った先が、洋菓子店ランブル。人気の生菓子も気になったのですが、ギフトにもしたかったので「ピレネー」というまさに山脈のようなお菓子をセレクト。ぎっちり焼き固められた、食べごたえ&満足感のあるバームクーヘンでした。

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愛するラーメン店、飯田商店には行列でとてもとても入れなかったため、セカンドブランドであるにこりに寄ったことは秘密です。

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まりモグ

小中学校を北京で過ごしたアジア系帰国子女。幼少期から年に4〜5回海外旅行を繰り返す生粋の旅好き。大学時代に時間が有り余り、自転車で東北や四国&中国地方を周遊。ダイビングサークル出身で離島フリーク。ワインエキスパートを取得後、フィガロワインクラブの部長(愛称)に就任。

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