心と身体を元気にする、薬膳レシピ

夏バテ予防に!冬瓜としいたけの中華炒め。

毎日厳しい暑さが続いています。まだ7月半ばだというのに、この先長い夏をどうやって乗り切ればよいのだろう?と途方に暮れそうな感じですね。そのためには食事は本当に大切。何かきちんと食べなければと思う反面、長く火を使うのもためらう暑さのせいで、つい麺やご飯ものなど炭水化物中心の1品で済ませてしまうことってありませんか?その場合もぜひ野菜たっぷりの1品に仕上げてくださいね。この時期に出回る野菜はカラダにこもった熱を冷ます働きがあるものがほとんど。ぜひお野菜の力を有効に使ってください。そこに元気を補う動物性のたんぱく質もプラスしてあげるとよいですよね。
前回、冬瓜レシピを近いうちにご紹介するとお約束していたので、今回は簡単な炒めものを。冬瓜にエビやシイタケを合わせたあっさり塩味の中華炒めです。
冬瓜は煮物に仕上げるイメージが強いと思いますが、私は炒め物以外にも、生のままスライサーを使ってセビーチェを作ることもありますし、和風のお酢の物に仕上げることもあります。
この時期必要な水分をしっかり補う冬瓜はとても冷やす働きが強いので、エアコンでカラダが冷えている方には炒め物や煮物がオススメ。火を入れても入れなくても湿度対策にはなりますので蒸し暑い日にはとても良い食材です。
今回はエビと合わせましたが小さめに切った鶏肉も美味しいです。エビや鶏肉は温め食材なので、気を補う以外に冬瓜による冷やしすぎを防ぎます。
また隠れ食材としてショウガを使っていますが、私は夏こそショウガ!と思っていて、汗をかかせてこもった熱を冷ますと同時に湿を排出する作用、冷たいものの摂りすぎなどで冷えているお腹を温める作用あり。いろんなお料理にちょこちょこと使っていただけるといいなと思っています。
しっかり食べて夏バテ予防、していきましょう!

冬瓜、エビ、しいたけの中華風塩炒め

180713-冬瓜炒め写真.jpg

【材料】(2人分)

冬瓜 200g
むきエビ 100g
A  酒 小さじ1
A  片栗粉 小さじ1/2
シイタケ 4枚
ショウガ みじん切り 大さじ1/2
ネギ みじん切り 大さじ1
ゴマ油 大さじ1
塩 2つまみ
粗挽き黒コショウ 少々

【作り方】

1. 冬瓜は皮をむき、断面が5~6cm角になるよう切ってからスライサーで薄くスライスする。エビは(大きい場合は背開きして)背ワタをとり、適当な大きさに切り、Aの酒をまぶした後、片栗粉をまぶす。シイタケはスライスする。
2. フライパンにゴマ油を入れて熱し、ショウガ、ネギを加えて香りが立ってきたら冬瓜とシイタケを加えて炒める。しんなりしてきたらエビを加え、塩で味を調える。エビに火が通ったら火から下して器に盛り、粗挽き黒コショウをふる。

ちづかみゆき

料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka

ARCHIVE

MONTHLY

清川あさみ、ベルナルドのクラフトマンシップに触れて。
フィガロワインクラブ
Business with Attitude
2024年春夏バッグ&シューズ
連載-鎌倉ウィークエンダー

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories