心と身体を元気にする、薬膳レシピ

デトックスの手助けに、 アサリとふきのエスニック炒め。

今年は桜の開花が早いとのことですが、ここ数日のポカポカ陽気で一気につぼみも膨らみそうですね。久しぶりの日本でのお花見、満喫したいと思っています。

前回は自律神経と関係が深い肝を傷めやすい時期なので、そのケアをしましょう、というお話をしましたが、春はデトックス(解毒)のシーズンでもあります。
冬の寒さに備えて、秋から冬にかけてカラダは栄養分を蓄えようとします。暖かくなってきて体内のエネルギーが高まり活発に動くようになると、今度はいらなくなった余分な老廃物を排出しようとするのです。そんな時期なので、食べるものでもデトックスを助けてあげたいですし、溜め込むようなこってりしたものは控えめにして、あっさりめのもので食事を楽しみたいものです。カラダも出していこうとするわけですから、ダイエットを始めるには今! ですよ。

今回ご紹介するのは「アサリとふきのエスニック炒め」。

「ふき」はハードルが高いと思われがちですが、最近スーパーで売られている「ふき」は良くも悪くもアクが少なく、昔のように皮をむくと爪の中が真っ黒……といったことにはなりません。案外扱いにくいものではないですよ。清々しい香りに癒されますし、デトックスに良い食材。咳止めや血行促進にもよいとされていて肝にも働きかけるので、ぜひチャレンジしていただきたいです。
そしてアサリもこのお料理のメイン食材。アサリも肝に働きかけますし、なにより旬のアサリは身も大きくておいしいです。酸味のものをほどよく取り入れると春独特のふわ~としたけだるさを引き締めることができるので、レモンはたっぷり搾って召し上がってください。

アサリとふきのエスニック炒め

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【材料】(2人分)

アサリ 200g
ふき 200g(25cm×8~10本くらい)
豚ひき肉 50g
にんにく みじん切り 小さじ1/2
塩 少々
コショウ 少々
ナンプラー 大さじ1/2
酒 大さじ1
エクストラバージンオリーブオイル 大さじ1/2
レモン 1/4個

【作り方】

  1. ふきは板ずりして熱湯で茹で、冷水にとって皮をむき、長さ4cmくらいの乱切りにして水けを切る。
  2. フライパンににんにくとエクストラバージンオリーブオイルを入れて熱し、香りがたってきたら豚ひき肉を加えて炒める。豚ひき肉におおかた火が通ったらアサリと酒を加え、蓋をして蒸し焼きにする。
  3. 2のアサリが開いたら1のふきを加え、塩、こしょう、ナンプラーを加えてさっと炒め合わせ、器に盛る。レモンを添える。

ちづかみゆき

料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka

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