
本格的な乾燥シーズンに備えて、里芋とエリンギの柚子クリーム煮レシピ。
ようやく待ちに待った秋。気持ちがよい反面、気になってくるのが乾燥です。今朝も起きたら鼻の中の粘膜が乾燥していてむずむず。大きく息を吸い込むと肺のあたりが少しざわざわする人は特に注意してください。ここから一気に乾燥が進むはずなので、しっかり対策を。症状が強くなる前のケアが大切です。
今回ご紹介するのは旬の里芋を使った柚子クリーム煮。青のり⁉ パセリ⁉ な感じですが、ゼスターで削った青柚子の皮。ジャガイモのレモンクリーム煮を想像していただければ味をイメージしていただけるかと。乾燥や巡りを意識しつつ、いつまででも暑かった初秋で疲れた身体を癒すレシピです。
合わせる食材はエリンギと鶏ササミ。柚子クリーム煮に欠かせない、柚子と生クリームも重要食材です。まず里芋は胃腸をケアする食材。胃腸を整えないことには、いくら良いものを食べてもチャージできません。ササミも胃腸を温め、やさしく元気を補います。エリンギや生クリームは潤い補給。柚子(特に皮)は徐々に空気がひんやりしてきて巡りが悪くなってくるときに、気を巡らせる働きがあります。そして柚子も胃腸ケア食材です。
乾燥で傷めやすいのが「肺」ですが、中医学で考える「肺」とは呼吸器全般を指します。鼻やのど、粘膜も含めて。そしてその「肺」はお肌と関わりがとても深いです。しっかりと潤わせていきましょう。特に「肺」を中心に潤わせたい場合は以前ご紹介したレンコンや春菊、フルーツなどを使ったレシピがおすすめです。
また「肺」は大腸と表裏の関係にあって、ここの不調は大腸にも影響します。大腸の調子を崩すとそれもまたお肌に悪影響......ということでどんどん乱調スパイラルに。乾燥で腸内の便が乾いて便秘になるということもありますし、乾燥対策は必須です。
今回は、黄柚子よりもまだ出回っている青柚子で仕上げました。黄柚子でももちろんOKです。この先、冬にかけて(暖房を使うこともあって)乾燥は続きますし、寒さで巡りも悪くなりがち。また鶏ササミは寒さで動きが鈍くなっている胃腸を引き続きケアしつつ、寒い冬に傷めやすい腎にも働きかけます。今から冬までこのレシピを活用していただけたらうれしいです。
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里芋とエリンギの柚子クリーム煮
【材料】(2人分)
里芋 250g
エリンギ 2本
鶏ササミ 2本
片栗粉 小さじ1
ニンニク みじん切り小さじ1/2
<A>
水 50ml
白ワイン 大さじ2
<B>
生クリーム 50ml
柚子果汁 小さじ1
柚子の皮 すりおろし1個分
(黄柚子の場合 1/2個分)
塩 ひとつまみ
コショウ 少々
エクストラバージンオリーブオイル 大さじ1/2
【作り方】
1. 里芋は皮をむき、大きなものは食べやすい大きさに切る。かぶるくらいの水とともに鍋に入れ、串がすっと入るくらいまで(沸騰してから)10~12分ほど下茹でしてぬめりをとる。エリンギは縦半分に切り、長いものは長さ半分に切る。ササミは一口大(3~4等分くらい)にそぎ切りして分量外の塩少々を振り、片栗粉をまぶす。
2. 鍋にニンニクとエクストラバージンオリーブオイルを入れて熱し、香りが立ってきたらエリンギとササミを加え、エリンギに軽く焼き色が付いてササミの色が全体的に変わったらAと里芋を加える。沸騰したらふたをし、中弱火で5分ほど蒸し煮する。
3. トッピング用に柚子の皮少々を取り置き、2にBを加えて軽く煮る。生クリームにとろみがついたら火からおろす。うつわに盛り、残りの柚子の皮のゼストを添える。
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