ブラジャーにヘルメット? ドイツの広告が非難の的に。

Culture 2019.04.22

ドイツの運輸省による自転車用ヘルメットを推進するキャンペーンで、大きな混乱が生じた。 問題となっているのは、ポスターに掲載された女性の服装だ。もちろんしっかりヘルメットを被っているものの、レースのブラジャー以外はほとんど衣類を身に着けていない。

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ドイツ・ベルリンで、自転車に乗って街を駆け抜ける女性たち。ドイツの運輸省が行った広告キャンペーンは、そんな彼女たちにヘルメット着用を促す内容だが……。 Photo: iStock

自転車用ヘルメットを被り、シンプルなブラジャーを身に着けた女性の写真に、次のようなスローガンが添えられている。

「本当に醜い。でも私の命を救ってくれる」

これは先頃、ドイツ運輸省がサイクリストにヘルメット着用を推進するために行った広告キャンペーンだ。この広告が開始して間もなく批判が殺到した。国政の連立与党であるドイツ社会民主党(SPD)も批判を始めた。

SPDの女性委員会のマリア・ノイクル委員長はドイツの新聞「ビルト」の日曜版インタビューに、アンドレアス・ショイアー運輸大臣を「ヌードを使って自分たちのポリシーを訴えるとは、愚かで恥ずかしく、性差別的だ」と非難した。

一般からの抗議も殺到

広告掲載後の火曜日から、このキャンペーンは拡散され、多くの批判を呼んだ。家庭相のフランツィスカ・ギファイ氏もまたアンドレアス・ショイアー運輸大臣を批判した。「親愛なるアンドレアス・ショイアーさんへ。しっかり服を着た上で、もちろんヘルメットも被ったほうがよいですよね!」彼女は自転車に乗った自分の写真をコメントとともにFacebookに掲載し、皮肉った。

一方、同省のスポークスマンは広告戦略を擁護し、注意を引くためには人々を揺り動かし、時には論争を引き起こすことが必要であると回答した。それでもなお、SNS上でインターネットユーザーの批判的な議論を巻き起こしており、「本当に醜い」のはドイツのサイクリストに対するインフラ整備の悪さだと冗談交じりに批判する人もいる。

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texte : Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr), traduction : Hanae Yamaguchi

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