ブラッド・ピットがSNLで、トランプ大統領へ強烈な皮肉。

Culture 2020.04.27

4月25日、アメリカのコメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」のスケッチ(寸劇)に出演したブラッド・ピット。新型コロナウイルスに対するドナルド・トランプ大統領の対応を皮肉り、政府の対策チームや最前線で奮闘する医療関係者たちに感謝の気持ちを示した。

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スケッチでは白髪のウィッグを被り、しゃがれた声やジェスチャーを完璧に再現したブラッド・ピット(写真は今年のアカデミー授賞式より)。photo : Abaca

4月25日放送の「サタデー・ナイト・ライブ」に参加したブラッド・ピット。彼が扮したのはアメリカでは知らない人のいないアンソニー・ファウチ博士。国立アレルギー感染症研究所の所長で、アメリカの新型コロナウイルス対策本部の主要メンバーを務めている。科学に則った冷静な語り口で、国民から高い評価を得ている人物だ。

ピットが演じるファウチ博士は冒頭、「ウイルスについて大統領はずいぶん自由に解釈しているようです。私が説明していきましょう」と発言。報道映像を用いながら、トランプ大統領の非科学的な発言を皮肉っていった(ファウチ博士は以前、CNNのインタビューのなかで「あなたの活動が映像化されるとしたら誰に演じてほしいですか? たとえば……ベン・スティラーとブラッド・ピットだったら?」と問われ、ブラッド・ピットと即答していた)。

 

トランプ大統領の「ワクチンはかなり早くできる」という発言に対し、偽ファウチ博士は「"すぐに"はおもしろいフレーズです。地球の歴史に比べれば、ワクチンは間違いなくすぐにやってきます。でも友達に、『すぐにそちらに行くよ』と言って1年半後にやって来たら、友達はかなり動揺するでしょう」。大統領の「ウイルスはまるで奇跡のように消滅する」という断言には、「"奇跡"は素晴らしいけれど、我々のプランAにしてはいけません。サリーでさえ最初は空港に着陸しようと考えました」と、2009年1月にニューヨークのハドソン川にエアバスA320型機を着陸させたパイロットのチェズリー・サレンバーガー(通称「サリー」)に言及した。

ピットはスケッチの最後、本物のファウシ博士に対してメッセージを送った。ウィッグと眼鏡を外して"ブラッド・ピットに戻った”後、「この困難な時期における冷静さと明晰さに感謝しています」。そして続けて、最前線でウイルスと闘う医療関係者たちにも感謝の言葉を贈った。

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texte : Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr)

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