河瀨直美 × 永作博美 × 井浦新のトークイベントが配信に!
Culture 2020.10.20
グッチ、サンローラン、バレンシアガなど名だたるブランドを傘下に持つラグジュアリー・グループ「ケリング」が、トークイベント「ウーマン・イン・モーション」を開催。10月23日(金)公開予定の映画『朝が来る』の河瀨直美監督と、主演を務めた永作博美、井浦新の3人が登壇した。
「ウーマン・イン・モーション」は、カンヌ国際映画祭のオフィシャルパートナーであるケリングが、映画業界における女性の地位の向上や男女格差の是正を目的とし、2015年に発足。映画や芸術の分野で活躍する著名人が、それぞれの職業における女性としての立場について意見を交換する場となっている。
河瀨直美|Naomi Kawase 映画監督。奈良を拠点に映画を創る。「なら国際映画祭」エグゼクティブディレクター。代表作は『萌の朱雀』(1997年)、『殯の森』(2007年)、『あん』(15年)など。東京オリンピック公式映画監督、2025年大阪・関西万博プロデューサーも務める。
今年のゲストには、映画監督・河瀨直美ならびに、河瀨監督による新作映画『朝が来る』出演の俳優・永作博美、井浦新の3人が迎えられた。直木賞作家・辻村深月原作の『朝が来る』は、実の子を持てなかった夫婦と、実の子を育てることができなかった14歳の少女を繋ぐ「特別養子縁組」から始まる、家族の絆と葛藤を描いたヒューマンドラマだ。
永作博美|Hiromi Nagasaku 1994年、ドラマ「陽のあたる場所」で女優デビュー。以降、映画、ドラマ、舞台で活躍中。『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(2007年)や『酔いがさめたら、うちに帰ろう』(10年)、『八日目の蝉』(11年)など数々の映画で主演・助演女優賞を受賞。
井浦 新|Arata Iura 1998年、是枝裕和監督作品『ワンダフルライフ』の主演で俳優デビュー。以降、映画、ドラマ、ナレーションなど幅広く活動。近年の主な映画出演作に、『菊とギロチン』(2018年)、『赤い雪RedSnow』(19年)、『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』(20年)などがある。
壇上での3人の話題は、映画業界で働く女性の現状や、作品中の大きなテーマである「母性」について、さらに撮影時の河瀨監督ならではというエピソードにも及び、終始和やかな雰囲気のなか、ここでしか聞けない貴重なトークが飛び出した。
本イベントの模様は、ケリングの公式サイトとYouTubeチャンネルで配信されているので、『朝が来る』を見に行く前にぜひチェックを! 同時にお披露目されたケリング新社屋にも注目したい。
会場は、東京・表参道にオープンしたケリングの新社屋「ケリングビル」。プリツカー建築賞受賞建築家・伊藤豊雄氏が手がけたビルをリノベーションした。
監督・脚本・撮影/河瀨直美
出演/永作博美、井浦新ほか
2020年、日本映画 139分
配給/キノフィルムズ、木下グループ
10月23日より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開
http://asagakuru-movie.jp
©2020「朝が来る」Film Partners
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texte : SHION NAKAGAWA