時代の変わり目に読む、私のとっておきの一冊 シンプルな言葉から、気付きと学びを得られる1冊。

書物からもらったメッセージで生き方や価値観が変わることもある。クリエイター32人が、いま読み直したい本、薦めたい本とは？

シトウレイ

フォトグラファー／ジャーナリスト

シンプルな言葉たちから、気付きと学びを得て。
↓

『君たちはどう生きるか』

「生活様式も価値観も変わる時代だからこそ、『わたしたちが生きるにおける普遍的な真理』に、いま一度触れる機会があると良いなと思って選びました……って、そう言うと『あ、小難しそう（面倒くさそう）』と思うかも、で、す、が!」。羽賀翔一が描いた漫画版もおすすめだという。「主人公のコペル君と叔父さんとの対話形式で繰り広げられる、シンプルだけど核心を突いた言葉のやりとり。漫画を主体としていることに、柔らかい口調とノスタルジックな言葉の使い方も相まって、浸透圧なくスッと心に入ってくるんです。ページを開く際に、いつもどこかしらの章で“気付き”と“学び”を得られる一冊です」

＊「フィガロジャポン」2021年11月号より抜粋