「甘えている」「偽善者」警護を要求したハリー王子、イギリスのメディアから大バッシング!

Culture 2022.01.19

ハリー王子は現在カリフォルニアで暮らしているが、訪英時のロンドン警視庁による警護を要請したことで英国のマスコミの反感を買っている。

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ハリー王子がロンドン警視庁の警護を要請。イギリスのマスコミは冷ややかな目で見ている。(ロンドン、2020年6月16日) photo: Getty Images

「ハリー王子、スコットランドヤードは君の自由にはならないよ」。2022年1月15日以降、ハリー王子とイギリス王室の間で新たなトラブルが発生している。2020年に王室を離脱してカリフォルニアに移住、すべての名誉職を辞したハリー王子は英国訪問の際、内務省が管轄するロンドン警視庁の警護の恩恵を受けられなくなった。

この措置に反発していたハリー王子は2022年1月15日土曜日、「費用を個人で負担」してでも警護をしてほしいと再要請した。その理由としてはイギリスの地で自分の家族がもはや「安全」ではないからということだった。この要請に女王は反応せず、国民やマスコミは反発した。

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すでに悩み事を抱えるエリザベス女王

「ザ・サン」紙の50代コラムニスト、ピアーズ・モーガンはメーガン夫人を批判して以来、ハリー王子夫妻と仲が悪く、今回もハリー王子を「恥じ知らずの偽善者で妄想に踊らされ、自分にあらゆる権利があると思っている」と評した。同氏はBBCのテレビインタビューでもプレゼンターのソフィー・ラワース相手にこの発言を繰り返した。とりわけ「女王がお気の毒」である、すでに息子のアンドルー王子に性的暴行疑惑がかかっていることに対処しなくてはならないのに、と語った。

 

 

「売り物ではない」

デイリー・メール紙では1987年から1993年までダイアナ妃の護衛官だったケン・ウォーフが「警察の保護を売り物にすべきではない」と語り、「女王と政府がこの要請に応えるとは考えられない。ハリウッドスターや金持ちのセレブがイギリスを訪れた時に同様の特権を期待してしまうだろう」と述べた。

ロンドン警視庁王室警護部の元責任者、ダイ・デイヴィス氏も同意見だ。「ザ・ミラー」紙の取材に応じて「ハリー王子は、存在しない問題を自ら作り出している」と批判、「本人や家族が危険にさらされることがあれば、警視庁は適切な行動をとるはずだ」と述べた。同紙の別な記事でも、ハリー王子は「甘える」のもいいかげんにしてほしいという専門家の手厳しい意見が載っていた。

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先例もあるが......

非難が続くなか、王室ジャーナリストのオミッド・スコビーはハリー王子の要求の根拠となりそうな先例があることをツイートした。それによれば「ザ・ガーディアン」紙が2002年、チャールズ皇太子がカミラ夫人の警護のために私費でふたりの専属警官を雇っていたことを報じている。ふたりが結婚する3年前のことだ。

text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr)

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