ハリー王子、回顧録でキャサリン皇太子妃を攻撃。ウィリアム皇太子と和解の可能性が遠のく......。

Culture 2023.01.11

ハリー王子ウィリアム皇太子の仲違いは決定的なようだ。イギリスの「サンデー・タイムズ」紙によれば、1月10日発売の回顧録『Spare(スペア)』でサセックス公爵はキャサリン皇太子妃にも非難の矛先をむけている。

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ウィリアム皇太子、キャサリン皇太子妃、ハリー王子。(ロンドン、2017年10月18日) photography: Getty Images

「完璧なケイト」ことキャサリン皇太子妃はハラハラしているかもしれない。1月10日に出版された回顧録『Spare(スペア)』でハリー王子はまたしても王室への恨み節を言っている。そして今回は父チャールズ3世、兄ウィリアム皇太子だけでなく、かつて仲良しだった義姉のキャサリン皇太子妃まで槍玉にあがっている。

12月31日、イギリスの高級紙「タイムズ」は、2000年にピューリッツァー賞を受賞したジャーナリストで小説家のJ・R・モーリンガーの協力で書かれたこの回顧録の内容について日曜版「サンデー・タイムズ」の紙面で取りあげた。事情に通じている関係者が「サンデー・タイムズ」に語ったところによれば「なにもかもが明らかになる」そうだ。「チャールズ国王に対する批判は予想よりも軽く済んでいるが、ウィリアム皇太子に対してはことさら厳しく、キャサリン皇太子妃さえ、やや非難されている」とのこと。キャサリン皇太子妃に関しては意外だった。と言うのもこれまで同妃に対してサセックス公爵夫妻は批判を避け、Netflixのドキュメンタリーでも言及していなかったからだ。それには単純かつもっともな理由があり、「キャサリン皇太子妃は不可侵な存在。とても人気があり、ウィンザー家の中で重要な存在となった。しかもメーガン夫人はフェミニストなので、彼女を攻撃するのは得策ではないことに気づいている。誰も女性同士の喧嘩なんか見たくない」とフランス版マダムフィガロ誌に王室専門家のマーク・ロッシュが語った通りだ。

もっともハリー王子が標的にしているのはキャサリン皇太子妃だけではない。兄のウィリアム皇太子に関しても衝撃的な新事実が用意されているそうだ。「兄弟げんかの場面があるのですが、個人的には、そんなことをした後でハリー王子とウィリアム皇太子が和解できるとは到底思えません」と「サンデー・タイムズ」紙に上記関係者は語った。「サン」紙が引用したところによると、王室に近い別な関係者は「ミラー」紙に対し、「なんだかずっと繰り返されている感じだ。ハリー王子が口撃し続けるのは疲れる」と語っている。

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「もっと別な展開もあったかもしれない」

回顧録のプロモーションのため、ハリー王子は2つの単独インタビューに応じた。ひとつはイギリスのテレビ局ITVとのインタビューで、1月2日から予告編が流れはじめた。そのなかでメーガン夫人の夫は、友人のジャーナリスト、トム・ブラッドビーに、「私が求めているのは家族であって制度(としての家)じゃない」と語っている。そして「もっと別な展開もあったかもしれない」と王室の態度を嘆いた。放送は1月8日に予定されている。ウィンザー家については「どうやらあの人たちは私たちを悪者にし続けることが得策だと考えている」と言い、あの人たちには「和解する気が一切ない」とも言う。「父と兄を取り戻したい」と予告編の最後でハリー王子はつぶやく。インタビューはカリフォルニアの自宅で行われた。

沈黙が裏切りとなる瞬間がある

ハリー王子

ハリー王子は、アメリカのテレビ番組「60ミニッツ」にも出演した。同じく1月8日に放送される予定の同番組ではアメリカのジャーナリスト、アンダーソン・クーパー相手に語っている。予告編は1月1日に公開された。チャールズ3世の次男は、「問題を内輪で解決しようとするたびにブリーフィングがあり、マスコミへのリークがあり、私や妻に関するデマが流された」と言う。そして「バッキンガム宮殿が王室担当記者と話す時は毎回、情報が銀の皿に盛られて記者に渡される。記者は記事を書き、バッキンガム宮殿にコメントを求めたと言う。だが実際はすべてのネタはバッキンガム宮殿が直接提供している」と語ると苦々しく付け加えた。「6年間もあの人たち(バッキンガム宮殿)から“あなたを守るための声明は出せません”と言われつづけ、一方で、他のロイヤルメンバーにはやってあげているのを見ていると、沈黙が裏切りとなる瞬間がある」

text: Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr)

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