カミラ王妃の元夫、チャールズ国王の戴冠式に出席へ!
Culture 2023.04.26
アンドリュー・パーカー・ボウルズは妻のカミラと1995年に離婚したが、カミラが王妃となったいまでも、とても仲が良い。5月6日にロンドンで行われるチャールズ3世の戴冠式にも招待された。
ポロ競技の会場にて、アンドリュー・パーカー・ボウルズ、当時の妻カミラ、ふたりの息子のトム。(ウィンザー、1992年6月7日) photography: Abaca
チャールズ3世の戴冠式に招待された2,000人の中に、イギリス国民に(多少)なじみの顔がある。カミラ王妃の元夫、退役将校のアンドリュー・パーカー・ボウルズだ。4月23日に英「タイムズ」紙が報じたように元夫は、ウェストミンスター寺院でおこなわれる新国王と元妻の戴冠式の招待状を受け取ったという。
---fadeinpager---
いまも仲が良いふたり。
カミラ王妃(75歳)とアンドリュー・パーカー・ボウルズ(83歳)は22年間の結婚生活に終止符を打ち、1995年に離婚した。だがふたりはいまも仲が良い。「(アンドリューは)彼女の世話をよく焼いているよ。しょっちゅう一緒にランチを食べているし、そばにいる」と友人のひとりは「サンデー・タイムズ」紙に語っている。カミラがいかに信頼しているかの証がある。
アンドリュー・パーカー・ボウルズは2022年10月18日、エリザベス女王の母方のいとこ、ジョン・ボーズ・ライアンの葬儀で、カミラ王妃の代理を務めた。
カミラ王妃の親友、ランズダウン侯爵夫人はふたりの関係について、「アンドリューは誰からも愛されています。とてもチャーミングな男性ですが、素行は良いとは言えませんね」と語った。確かにアンドリュー・パーカー・ボウルズについては「ちょいワルな女好き」というのがもっぱらの評判だ。作家のジリー・クーパーによる人気小説シリーズの主要人物の一人、ルパート・キャンベル=ブラックのキャラクターのモデルとなったひとりともよく言われる。
いずれにせよカミラ王妃には元夫への恨みなどなく、2005年4月、ウィンザー城のセントジョージ礼拝堂で行われたチャールズ皇太子(当時)との結婚式に元夫を招待したぐらいだ。元夫の方は長年愛人関係にあり、その後1996年に再婚したローズマリー・ピットマン(2010年に死去)を伴ってやってきた。
「アンドリューは、カミラ王妃が間違ったことをしたら電話をかけてたしなめるし、カミラ王妃もアンドリューの態度が良くなかったら電話で言う。いろいろあった間もふたりはしっかりした家族観を保持した。子どもたちや孫たちにはそれが幸いだった」とのこと。
ふたりの間には子どもが2人いる。国王をゴッドファーザーに持つ48歳のトム・パーカー・ボウルズは作家兼料理評論家だ。45歳のローラ・ロープスは画廊を経営している。
【関連記事】王妃になったカミラ夫人、子どもたちの今後はどうなる?
---fadeinpager---
ウィンザー家と仲良し。
友人や王室関係者の間では「准尉」の愛称で親しまれているアンドリュー・パーカー・ボウルズは、ブルーズ・アンド・ロイヤルズ(王室騎兵連隊を構成する騎兵連隊のひとつ)に長年所属し、何十年も前から王室に出入りしていた。カミラと結婚する前、エリザベス女王の娘、アン王女が初めて真剣につきあった相手として、一時期恋人同士だったようだ。いまでもアン王女とは親しい間柄で、アンドリューが王女の娘ザラ・ティンダルのゴッドファーザーになったりしている。競馬場、特にロイヤルアスコットでふたりが連れ立っている姿を見かけることもよくある。
若い頃、アンドリュー・パーカー・ボウルズはチャールズ皇太子とも仲良しだった。ふたりはポロのチームメイトであり、ともに競馬好き。アマチュア騎手のトレーニングを積んだ点も共通している。
1981年7月、チャールズ皇太子とダイアナ妃の結婚式では、当時王室騎兵連隊の指揮官だったアンドリュー・パーカー・ボウルズが結婚式パレードで新婚夫妻の馬車につき従った。
---fadeinpager---
エリザベス女王の戴冠式でページボーイを務めた
5月6日、アンドリュー・パーカー・ボウルズがチャールズ3世の戴冠式に出席すれば、前回1953年6月2日のエリザベス女王の戴冠式にも出席したことのある数少ない列席者のひとりとなるだろう。その時は13歳で、大法官シモンズ卿のページボーイとして、王冠を運ぶ役目を仰せつかっていたのだった。
text: Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr)