篠原ともえの革きものが日本最高峰の「ADC賞」受賞。
Culture 2023.06.07
美しい水墨画を思わせるモノトーンの山並みをエゾ鹿革で表現した、篠原ともえのきもの作品「THE LEATHER SCRAP KIMONO」。
昨年、国際的な広告賞・ニューヨークADC賞にてブランド・コミュニケーション部門銀賞、ファッションデザイン部門銅賞をダブル受賞。そして、日本を代表するアートディレクター約80名で構成される東京アートディレクターズクラブ(ADC)による東京ADC賞を受賞し、大きな話題となった。

東京ADC賞は、日本のトップクラスのアートディレクターである全会員による厳正な審査を経て決定する、クリエイターにとって最高峰ともいえる広告賞。5月末に行われた授賞式には篠原ともえと、ともに作品をつくり上げた、篠原とアートディレクター池澤樹のデザイン会社STUDEOに所属するデザイナー香川真知、そして一般社団法人 日本タンナーズ協会の伊藤達雄理事も出席した。

受賞作品である「THE LEATHER SCRAP KIMONO」を含め、2022年度の東京ADC賞受賞作が収録された『ART DIRECTION JAPAN/日本のアートディレクション 2022』(通称:ADC年鑑)も発売。ADC年鑑にはその受賞作をはじめ、応募作の中から厳選された作品が大判B4サイズに収録されている。作品解説も充実しており、日本語・英語の2カ国語で掲載。

東京アートディレクターズクラブ編 美術出版社刊 ¥23,650(函入り)


日本の広告・グラフィックデザインの最先端がわかる、クリエイターの必読書といえる1冊。アートディレクターをはじめ、広告制作に関わるすべての人たちの想いが作品へ昇華した、秀逸な作品の数々にぜひ触れてほしい。
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