Van Cleef & Arpels ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル フェスティバルが2度目となるロンドンで開催!

Culture 2025.03.28

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2020年にスタートして今年で5年目を迎える振付芸術のためのイニシアティブ、ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル。2024年には京都と埼玉でフェスティバルが開催され、イギリス・ロンドンでは2025年4月8日まで開催中だ。本記事ではヴァン クリーフ&アーペル ダンス&カルチャー プログラム ディレクターであるセルジュ・ローランのインタビューや会場紹介からロンドン開催の魅力を紐解く。次回公開予定の記事では本フェスティバルにおける注目作についてじっくり解説する。


セルジュ・ローランが語る、ロンドン再開催を決めた理由とは?

ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペルは、コンテンポラリーダンスを世界に発信していくことを使命として、国際的なコラボレーションを通じて、アーティストの創作活動や団体の公演を支援するプログラムだ。第一回目のフェスティバルは2022年にロンドンで開催され、その後は香港、ニューヨーク、京都・埼玉と世界を巡ったあと、今回再びロンドンで幕を開けた。

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今回のフェスティバルのメインビジュアルには振付家トリシャ・ブラウンによる『Working Title | In The Fall』が選ばれた。

「ダンス リフレクションズは旅するフェスティバルです。再度ロンドンを選んだのは、芸術のための街として非常に意味深く、また興味深い場所だからです。そしてダンスの殿堂とも言える英国ロイヤル・バレエ&オペラやサドラーズ・ウェルズ、現代アートを多角的に見せるテート・モダン、近代的なサウスバンク・センターなど、私たちとパートナーシップを組んでくれた素晴らしい会場がたくさんあります。また今回は特に、コンテンポラリーダンスを広めることに直接繋がる素晴らしい出来事があったからなのです」

ヴァン クリーフ&アーペルのダンス&カルチャー プログラム ディレクターであり、ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペルを統括するセルジュ・ローランは、今回のパートナーについてそう説明する。

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セルジュ・ローラン/ヴァン クリーフ&アーペル ダンス&カルチャー プログラム ディレクター。カルティエ現代美術財団アソシエートキュレーター、ポンピドゥー・センター舞台芸術企画部門を経て、2019年にヴァン クリーフ&アーペルに参画。翌年始動したダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペルの総指揮を取る。

彼が語る特別な出来事とは、今年2月のサドラーズ・ウェルズのふたつ目の劇場であるサドラーズ・ウェルズ・イーストのオープンだ。2012年に開催されたロンドンオリンピックのメイン会場跡地の再開発で作られたクイーン・エリザベス・オリンピック・パークに位置し、1階には劇場を、2階にはダンススクールを備える。近隣には今年5月にお目見えするヴィクトリア・アンド・アルバート博物館の新館もあり、今後周辺は一大カルチャーエリアとしてロンドンの新名所となることが予想されている。サドラーズ・ウェルズ・イースト、そしてこのエリアが「プロから若いアマチュアのダンサー、さまざまな表現者やアーティスト、さらには一般の人々まで、あらゆる層が交わる機会を与えてくれる新しく刺激的な場所」となるのは間違いなく、「まさに私たちの理想とする場」と感じたとローランは力を込める。

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ダンスが誘う、想像力に富んだ自由な旅。

フェスティバルが世界を巡ることでローラン自身も各地で特有の文化に触れ、プログラムの構成にも大きく影響を与えているという。今回は台湾の原住民族の伝説や南アフリカのズールー族の文化的要素を組み込んだ公演も予定されている。

「コンテンポラリーダンスはとてもオープンです。芸術的な流れというよりも、もっと概念的なものだと言ってもいいかもしれません。だからこそ、まったく異なるダンスアプローチとの組み合わせも自由で、豊かさ、多様性に富んでいるのです」

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上奥:南アフリカにかつて存在していた人力車の車夫へオマージュを捧げる作品『We Wear Our Wheels With Pride』 上:制作したヨハネルブルク生まれのロビン・オーリン。ともに©Jérôme Séron 

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一方でコンテンポラリーダンスは非常に壊れやすいものだとも感じているという。

「それはパフォーマンスが終われば、その記憶以外は何も残らないからです。絵画や彫刻のように、壁や空間に飾っていつでも鑑賞できるというものではありません。だからこそ新しい作品をサポートしながらも、これまで行われてきた作品のリファレンスも保存していくことが大切だと考えています」

ビギナーには難しいと感じてしまうこともあるコンテンポラリーダンスだが「私は観客を体験することに誘いたいと考えていますが、すべてを完全に理解してほしいとは思っていません」とローラン。大切なのは感じることだという。

「実際にダンスを見ても、その背後に何があるのか、何を意味しているのか掴みきれないことがあります。でも実は私はその感覚が大好きで楽しんでいます。具体的に教えてくれることはない代わりに、自分だけの想像の旅をするチャンスを与えてくれるからです。そしてダンサーたちと同様に、私たちも自分だけの肉体を持っています。そんな共通点を感じながらも、上質で密度の濃いパフォーマンスを通して自由なイマジネーションを掻き立てて、空想の旅とともに自身のことについても考えてもらえる機会となれば、それほどうれしいことはありません」

人々の心を開き感性を研ぎ澄ませてくれるコンテンポラリーダンスに、改めて注目したい。

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ロンドン屈指の名劇場が、パートナーに。

Sadler's Wells|サドラーズ・ウェルズ

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©Philip Vile

1683年設立、世界的に知られた振付芸術に特化した劇場。ロンドン・イズリントン地区のエンジェルに位置する。上階にはスタジオも構える。今年2月には新たに東ロンドンのストラトフォード地区クイーン・エリザベス・オリンピック・パークにサドラーズ・ウェルズ・イーストをオープンし、更なる活動の広がりが期待されている。
https://www.sadlerswells.com/

Royal Ballet and Opera|英国ロイヤル・バレエ&オペラ

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©Hufton+Crow

国際的な知名度と長い歴史と伝統を誇る、イギリスのロイヤル・バレエ団とロイヤル・オペラの本拠地。観光名所のコベント・ガーデンのランドマークでもある。プロ養成だけではなく、全国の学校やコミュニティと連結したプログラムの運営も活発に行っている。
https://www.rbo.org.uk/

Tate Modern|テート・モダン

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©Iwan Baan

テムズ川の南岸に建つ、モダン&コンテンポラリーアートの美術館。常設展は入場無料ですべての人に開かれている。アート作品を展示するスペース以外にも、2016年に増設された建物ザ・スイッチハウス内に、ライブパフォーマンスや映像上映のための専門空間ザ・タンクスを備えている。
https://www.tate.org.uk/

Southbank Centre|サウスバンク・センター

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©Pete Woodhead

ロイヤル・フェスティバル・ホール、クイーン・エリザベス・ホール、ヘイワード・ギャラリーなど、劇場やコンサートホール、美術館を擁するイギリス最大のマルチアートセンター。コンクリート打ちっぱなしのブルータリズムな建築群としても有名。
https://www.southbankcentre.co.uk/

ダンス リフレクションズの
公式サイトへ

問い合わせ先:
ヴァン クリーフ&アーペル ル デスク
0120-10-1906(フリーダイヤル)
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text: Miyuki Sakamoto

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