夏フェスの余韻が抜けないあなたへ! プレイリストに加えたい3つのアルバム。
Culture 2025.08.29
2023年グラミー賞とブリット・アワードでいずれも2部門を受賞する快挙を果たしたWet Leg(ウェット・レッグ)、先日のフジロックで初来日を果たしたCa7riel & Paco Amoroso(カトリエル&パコ・アモロソ)、台湾から登場したニューカマーのYufu(ユフ)......。毎日のプレイリストに加えたくなる3つのアルバムをご紹介!
多角的な愛がテーマ、UKロックの最先鋒。
『モイスチャライザー』
ウェット・レッグ

パンキッシュでダンサブルな研ぎ澄まされた世界観。グラミー賞3冠に輝いたデビュー作から3年ぶりのセカンドアルバムは、成功をものともしない先鋭ぶりが逆にすがすがしい質感に仕上がった。恋愛や友情といった人間関係を深く掘り下げながら、あふれ出るエモーションを歌詞に込めている。そして、世界中をともに旅したツアーメンバーを起用し、ソリッドなバンドサウンドを構築。ラフで即興的なように感じられる部分と、緻密に計算されたアンサンブルが絶妙に交差している。聴きごたえのある意欲作だ。
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世界中のフェスに出没、話題のポップデュオ。
『パポタ』
カトリエル & パコ・アモロソ

コーチェラ、グラストンベリー、フジロック......世界中から引く手あまたのアルゼンチン発のふたり組がついに日本デビュー。基本的にはポップな作風ながら、ジャズ、ヒップホップ、R&B、プログレといったさまざまな音楽をミクスチャーするセンスは圧倒的で、サポートバンドを含めた演奏力の高さは、人気の動画シリーズ「Tiny Desk Concert」でも実証済み。スペイン語の響きを生かしつつも、日本のことを歌うなどラテン圏以外にもアピールするキャッチーさも持ち合わせており、大ブレイクに期待できそうだ。
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メロウでソウルフル、渋い歌声が話題沸騰。
『ヒール・ミー・グッド』
ユフ

まるで70年代からよみがえった幻のシンガー、といった風情。しかも台湾から登場したニューカマーだ。2021年にデビューし、今作が初のフルアルバム。マーヴィン・ゲイやカーティス・メイフィールドといった往年のソウルシンガーを彷彿とさせるボーカルと、ヴィンテージ感覚に満ちたファンキーかつムーディなサウンドでどす黒いグルーブを作り上げていく。オールドファッションのようだが、逆にいまの感覚で聴くと新鮮。そんな懐かしいようで新しいシンガーソングライターの登場を喜びたい。
*「フィガロジャポン」2025年9月号より抜粋
text: Hitoshi Kurimoto