カニエ・ウェストと会う前のビアンカ・センソリの写真が話題に。
Celebrity 2025.09.01
夫の賛否両論あるミューズになる前、ビアンカ・センソリはオーストラリアで将来有望な建築家としての生活を送っていた。「TMZ」が2021年に公開した写真には、現在の挑発的でメディアに大きく取り上げられる彼女とはまったく異なる、別人のような女性の姿が映し出されている。
第67回グラミー賞授賞式でのカニエ・ウェストとビアンカ・センソリ。(ロサンゼルス、2025年2月2日)photography: Zuma/ABACA
派手な服装や17歳年上のカニエ・ウェストと並んで登場して大きな話題を呼ぶ以前、ビアンカ・センソリはまったく異なる生活を送っており、見た目もまた違っていた。最近「TMZ」が掘り出した2021年の写真では、30歳のオーストラリア人建築家だった彼女が別人のように写っている。長い茶髪の彼女は当時、オーストラリアで友人のブランドのために撮影に臨み、ジーンズやシンプルなタンクトップ、スポーツウェアを身にまとっていた。これは現在メディアで見せる彼女のイメージとは大きく異なるものだ。
ラッパーと出会う前、ビアンカ・センソリはメルボルン大学を卒業し、建築学の学士号と修士号を取得した才能ある若手建築家だった。彼女はオーストラリアの著名な設計事務所であるKelektic社やDP Toscano Architects社で働いていた。2015年、現在の夫が設立したブランド、イージー(Yeezy)に採用される以前のことである。彼女の元上司であるジョー・トスカーノは、2023年1月に『シドニー・モーニング・ヘラルド』紙の取材で「彼女は明らかにカニエを感心させた。非常に才能があるからだ」と語っている。
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身体的な変化......
しかし、すべては2022年末に一変した。ラッパーのカニエ・ウェストがキム・カーダシアンと正式に離婚してから1か月も経たないうちに、彼はビアンカ・センソリとひそかに結婚した。それ以来、彼女はますます大胆な衣装で注目を集め続けている。2025年のグラミー賞授賞式では、完全に透けたミニドレスで登場した。さらに2025年6月にはニューヨークで、食べられるキャンディーで作られたビキニを身に着けた姿が写真に収められた。タブロイド紙『ザ・サン』によると、カニエは最初拒否されたものの、妻にその衣装を着ることを承諾させるために10万ドル(約1400万円)を支払ったという。
これらの大胆なファッションは、カニエ・ウェストの影響によるものと見られており、センソリ家の中でも大きな緊張を引き起こしているという。2024年2月の『デイリー・メール』によると、ビアンカ・センソリの父親レオはラッパーとの面会を求め、不安を伝えた。ある関係者は同紙に対し、「彼はカニエと話し合い、なぜビアンカを裸の競走馬のようにして見せびらかすのか、その理由を尋ねたいと思っている」と語った。父親は特に、カニエが元妻キム・カーダシアンとの間にもうけた12歳のノースと7歳のシカゴに対してはそのようなことを許さないのに、なぜ自分の妻に対してはそうするのか理解できずにいる。「娘たちには許さないのに、自分の妻に対してそれを促すのは筋が通らない」と関係者は続けた。
心理的な変化も
しかし、この30代女性の変化は見た目だけにとどまらない。メディア分析を専門とする行動心理学者であり、関係性カウンセラーのジョー・ヘミングスは、彼女が夫に「搾取され、操られている」と考えている。彼女は「静かな決意を持っていたが、一歩ずつ少しずつ方向を変えられ、現在では自立性を失っているように見える」と、2024年3月に『ザ・サン』紙の取材で語っている。
さほど純粋ではない?
そうは言っても、実際のところはもっと複雑かもしれない。独立系ジャーナリストのルイ・ピザーノは2025年2月21日、米プラットフォーム「Substack(ラブスタック)」でビアンカ・センソリの別の一面を明かす調査報告を発表し、多くのメディアがこれを取り上げた。イージーで働いていた元デザイナーのひとりは、ビアンカが共同作業中に人種差別的かつポルノ的な内容のメッセージを送ってきたと証言している。「変だったけれど、その時はどう受け止めていいかわからなかった」と彼は語る。この元デザイナーは彼女を「社交的で計算高い」と評し、あえて従順な女性のような態度をとっていると指摘している。「彼女は自分が何をしているかを完全に理解している」と、調査報告には書かれている。
また、一部の従業員はビアンカ・センソリがカニエ・ウェストとの直接のやり取りを一切禁じていることを不満に思っている。カニエとの接触を完全に断たれた彼らは、時にカニエ本人よりも彼女のために働いていると感じることもあった。ほかの証言では、厳しい経営方針も語られており、例えば、毎朝2時間の通勤を強いられている縫製スタッフの昼休憩を廃止しようとした意向があったという。この調査は、ビアンカをめぐる複雑な状況を浮き彫りにしており、多くの人が当初は気づかなかったその姿を、むしろカニエ・ウェスト自身だけは理解していたのかもしれない。
From madameFIGARO.fr
text: Maelys Decourt (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi