ヨーロッパ王室で、今年の夏に最も長く休暇を取ったのはどの一家?
Celebrity 2025.09.08
ヨーロッパ王室の人々も、9月の初めには公務へと戻った。ただ、夏の過ごし方にはそれぞれ違いがあるようだ。では、最も長く休暇を楽しんだのはどの一家?
スペインのレティシア王妃とオランダのマキシマ王妃。(2024年4月17日、アムステルダム王宮)photography: Patrick van Katwijk / Getty Images
ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃は、ギリシャの島々沖でヨットの上で、オランダのウィレム=アレクサンダー国王陛下とマキシマ王妃よりも、よりゆったり夏を楽しんだのだろうか? それとも、スペインのレティシア王妃とフェリペ6世が、人目につかない入り江やターコイズブルーの海が広がるマヨルカ島を選んだことで、最も充実したバカンスを過ごしたと言えるのだろうか? 公式行事が再開された9月初め、ついに「夏の過ごし方」の結果が明らかになった。スペインのメディア「Vanitatis」がまとめた、今年の夏に最も長く休暇を楽しんだヨーロッパ王室のランキングをご覧頂こう。
ウィレム=アレクサンダー国王陛下とマキシマ王妃
オランダ王室は、予想通りこのランキングで首位を占めた。ウィレム=アレクサンダー国王陛下は50日間、マキシマ王妃は59日間の休暇を過ごした。夫妻は、娘カタリナ=アマリア王女の卒業式の直後、7月中旬にギリシャへ飛び立った。毎年恒例、ウィレム=アレクサンダー国王陛下とマキシマ王妃は、ペロポネソス半島のドルウフィにある豪華な別荘に滞在した。しかし、柔らかな波の音に包まれ太陽の下で心身を癒している間、オランダ国内では批判や不満の声も上がっていた。メディアや王室ウォッチャーたちは、国民の現実とかけ離れた休暇を非難した。というのも、経済的な理由で海外旅行を諦めざるを得ないオランダ人が増えているためだ。
ウィレム=アレクサンダー国王陛下は、8月25日にオランダへ帰国し、複数の政府関係者との会議に臨んだ。一方、マキシマ王妃はギリシャでの滞在を延長し、59日間の休暇を終えた後、9月2日に仕事に復帰した。
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ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃
7月13日にウィンブルドンの観覧席で公の場に姿を見せた後、ウィリアム皇太子夫妻は、ジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子の3人の子どもたち、そしてキャサリン皇太子妃の両親とともに、ギリシャのケファロニア島へ飛び立った。家族はヨットで休暇を過ごした。このことは、夫妻が常に質素なライフスタイルや環境保護への取り組みを強調してきたこともあり、8月初めには予想通り物議を醸した。
Greek Reports Clash With British Media Over Prince William and Kate Middleton's Yacht Holiday Detailshttps://t.co/WWQMkZtoP5
-- Feminegra (@feminegra) July 30, 2025
ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃のヨット休暇の詳細をめぐり、ギリシャ報道と英メディアが食い違う
将来のイギリス国王であるウィリアム皇太子は、7月27日に夏休みを一時中断し、シャーロット王女を伴ってスイスで行われた女子欧州選手権の決勝戦に出席した。このイベントの後、ウィリアム皇太子夫妻は再び人目を避ける形となり、ギリシャでの休暇をいつまで延長したかは不明である。一方で、夫妻は伝統に従い、8月下旬にスコットランドにある王室別荘バルモラル城で国王チャールズ3世とカミラ王妃に合流したことは確認されている。特に、ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃は、8月24日(日)にジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子とともにクラシー教会で行われた日曜礼拝に出席している姿が目撃された。
ウィリアム皇太子夫妻は、53日間の休暇を終え、9月4日(木)にロンドン自然史博物館を訪問して公務に復帰した。この訪問の際、キャサリン皇太子妃は新しいヘアカラーで登場し、自然な茶色とは大きく異なるグレイッシュブロンドを披露して、周囲を驚かせた。
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デンマーク国王フレデリック10世とメアリー王妃
デンマーク国王夫妻は7月初めから休暇に出かけた。おそらくオーストラリアのタスマニア島で、メアリー王妃の出身地でもある。白い砂浜と壮麗な崖に囲まれた、まさに楽園のような場所だ。
フレデリック10世とメアリー王妃が、2025年7月1日にコペンハーゲンで行われたオーレスン橋の25周年記念式典に出席した。photography: Martin Sylvest Andersen / Getty Images
海外での滞在を終えた後、夫妻は1935年以降、デンマーク王室の歴史的な夏の別荘であるグローセン城に滞在した。メアリー王妃は41日間の休暇を終えた後、8月13日に公務に復帰した。国王はそれに続き、5日後の8月18日にオールボー空軍基地で行われた北極シリウスパトロール75周年記念行事に参加した。
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ベルギーのフィリップ国王とマティルド王妃
7月21日のナショナルデーに出席した後、フィリップ国王とマティルド王妃は、公の場から離れ、4人の子どもたちとともに休暇を楽しんだ。目的地は仏ヴァンデ県沖のユー島で、ここは夫妻がこの15年間、毎年訪れているお気に入りの場所だ。数年間は家を借りて滞在していたが、2019年に夫妻はこの地に別荘を購入した。自然に囲まれ、大西洋のすぐそばにあるこの場所で、ベルギー国王夫妻は心身をリフレッシュし、エネルギーチャージを楽しんでいる。
2013年7月24日、4人の子どもたちとともにユー島で過ごすベルギーのフィリップ国王とマティルド王妃。photography: Olivier Polet / Corbis via Getty Images
ベルギーのフィリップ国王は、42日間の休暇を終えた後、9月1日に公務に復帰し、ブリュッセル王宮でバルト・デ・ウェーヴェル首相と面会した。マティルド王妃は翌日に公務に復帰し、ゲントの老人ホームを訪問した。
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スペイン国王フェリペ6世とレティシア王妃
スペイン国王夫妻は、ヨーロッパの隣国に比べてずっと短い夏を過ごし、休暇はわずか24日間だった。例年通り、フェリペ6世とレティシア王妃は、ふたりの娘レオノール王女とソフィア王女とともに、バレアレス諸島のマヨルカ島パルマにあるマリベン宮殿に滞在した。フェリペ6世の母であるソフィア王妃も同行していた。
2025年8月4日、マヨルカ島のマリベン宮殿でのフェリペ6世国王とレティシア王妃。photography: Carlos Alvarez / Getty Images
彼らは滞在を短縮し、国内の複数の地域を焼き尽くした山火事の被害を受けたスペイン国民を支援するために駆けつけた。
From madameFIGARO.fr
text: Solene Delinger (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi