「人生最大の栄誉」ジェイデン・スミス、クリスチャン ルブタン初のメンズ・クリエイティブ・ディクレクターに就任。
Celebrity 2025.09.19
ウィル・スミスの息子、ジェイデン・スミスによる初コレクションは、2026年1月にパリで発表される。
UEFAチャンピオンズリーグの試合を観戦中のクリスチャン・ルブタンとジェイデン・スミス。(パリ、2025年4月9日)photography: Pierre Suu / Getty Images
いまのファッション界では予想外の展開が当たり前になりつつある。ジョルジオ・アルマーニが亡くなり、クロエ・マルがUS版『Vogue』の編集トップに就任。そしてニューヨーク・ファッションウィーク中、クリスチャン ルブタンからビッグニュースが飛び込んできた。同ブランド初のメンズ・クリエイティブ・ディクレクターにジェイデン・スミスを任命したのだ。62歳のデザイナーは仏「フィガロ」紙の独占取材でその動機を次のように語っている。「ある朝、泳ぎながらこう思ったんだ。"ジェイデンはどうだろうか"って」。さらに「彼はとても興味深く、性格が良く、とてもとても謙虚だ。その存在、着こなし、考え方がとりわけ興味深い」と声明で発表している。
人生で最大の栄誉
ラッパー兼俳優のジェイデン・スミスは俳優ウィル・スミスの息子で、歌手ウィロー・スミスの兄でもある。ファッション誌の「WWD」によると、ジェイデンは「就任後はパリに引っ越す」そうだ。彼に課せられた任務は1991年に創設されたブランドの靴とレザーグッズとアクセサリーの年4回のコレクションのスーパーバイザー、そしてキャンペーンやイベント、没入型体験を展開すること。初コレクションは2026年1月、パリのメンズ・ファッションウィークで披露される予定だ。「靴に情熱を傾けている」と語るジェイデンは2015年、妹と共にストリートウェアブランド「MSFTSrep(ミスフィッツレップ)」を立ち上げている。
「これは人生で最大の栄誉であり、大変な役目をいただきました。クリスチャンがこのメゾンのために成し遂げてきたことをを考えると、期待に応えられるか大きなプレッシャーを感じています」とジェイデン・スミスはWWDの単独取材に答えている。「連絡を受けてただただ、びっくりしました。僕たちは驚くほど似ていて、同じようなやり方で物事を進めるのが好きなのです」
ジェイデン・スミス、ルイ・ヴィトン2026年クルーズコレクション会場にて。(アヴィニョン、2025年5月22日)photography: Edward Berthelot / Getty Images
こうしてジェイデン・スミスは弱冠27歳にして、ラグジュアリーブランドやファッションブランドに関わる先輩ラッパーたちの仲間入りをすることになった。たとえば2023年にルイ・ヴィトンのメンズ・コレクションのトップに就任したファレル・ウィリアムスや、2025年2月にレイバン初のクリエイティブ・ディレクターに就任したエイサップ・ロッキーがいる。そしてもうひとり、2025年9月1日にパリで自分のブランド「オースティン・ポスト」の初コレクション発表をしたポスト・マローンも忘れてはならないだろう。
From madameFIGARO.fr
text: Augustin Bougro (madame.lefigaro.fr)