40%の女性が「国外脱出を検討している」。トランプ政権下のアメリカで起きている深刻な事態とは?
Celebrity 2025.11.20

11月13日(木)に発表された最近の世論調査は、ドナルド・トランプ大統領の保守的な政策に対するアメリカ人女性の不安を浮き彫りにしている。

アメリカでは、ドナルド・トランプ大統領の政策がすべての人に支持されているわけではない。少なくとも、11月13日(木)に発表された調査会社ギャラップによる最新世論調査の数字がそれを示している。調査によると、15歳から44歳までのアメリカ人女性の40%が、可能であれば恒久的に国を出たいと考えていることがわかった。調査は昨年6月14日から7月16日にかけて、1000人を対象に実施された。この記録的な数字は、男性の同年代の意識とは大きく異なる。実際、男性では国を出たいと答えたのはわずか19%にとどまっている。
調査によると、男女間の21ポイントの差は過去最大だ。バラク・オバマ大統領時代の2014年には、米国を離れたいと回答した女性はわずか10%だった。今年は、女性の希望移住先はカナダ(11%)で、ニュージーランド、イタリア、日本を上回っている。
健康に対する不安
ギャラップによると、海外移住を考えるアメリカ人若年女性の割合は、ドナルド・トランプがヒラリー・クリントンに対抗する大統領選挙運動を開始した2016年に変化した。この数字は、共和党のトランプが2017年にホワイトハウス入りすると急上昇し、大統領支持者と反対者の間の分断を浮き彫りにしたと報じられている。調査ではまた、トランプ大統領の第1期と第2期の間、民主党のジョー・バイデン政権下では男女間の差が縮まったことも示されている。さらに、調査対象の若年女性のうち59%が民主党支持者、または同党の理念に賛同すると答えたのに対し、若年男性では39%にとどまっている。
原因は何か? それは、トランプ大統領の女性に対する保守的な政策、特に2022年6月24日に最高裁判所が「ロー対ウェイド判決」を正式に取り消し、妊娠中絶の権利を無効とした決定だ。これはアメリカ史上前例のない危機で、多くの女性市民の怒りを呼んだ。実際、2023年にはミシェル・オバマとヒラリー・クリントンが、この取り消しから1周年を迎えるにあたり、自身のSNSで複数のメッセージを発信した。
「私たちは、新しい後退的な法律によって健康が脅かされている女性たちの悲惨な体験や、必要な医療を受けるために何時間も州をまたいで移動せざるを得ない女性たち、患者を助けることのできない医師たち、継続が困難な妊娠を続けざるを得ない家族の話を聞いてきました」とミシェル・オバマは述べている。ギャラップの調査によれば、2015年には調査対象の女性の55%が司法制度を信頼していると答えたのに対し、今年はわずか32%にとどまっている。
もちろん、この調査はあくまで予測にすぎず、実際の行動を示すものではない。つまり、40%のアメリカ人女性が本当にアメリカを離れられるわけではないということだ。
From madameFIGARO.fr
text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi






