ベッカム家分裂騒動の中心人物? 億万長者の娘、31歳ニコラ・ペルツとは。
Celebrity 2026.01.28

デビッドとヴィクトリア・ベッカム夫妻に対し、長男ブルックリンが爆弾発言、両親と対立する姿勢を見せたことで、妻ニコラ・ペルツに注目が集まっている。家族が決裂する結果をもたらした31歳の女性は何者なのか。

パリ・ファッションウィークで初めて一緒に公の場に登場したブルックリン・ベッカムとニコラ・ペルツ。(パリ、2020年2月25日)photography: WWD / Penske Media via Getty Images
ブルックリン・ベッカムが非常に重要かつ極端な人生の決断、すなわち有名人である両親との関係を完全に断つことを選んだ理由のひとつに、ニコラの存在がある。インスタグラムに最近、ブルックリンが投稿した衝撃メッセージのなかで、家族と和解しない理由として彼はまず妻ニコラのことを挙げていた。それによれば、元サッカー選手の父ベッカムと「ポッシュ・スパイス」の愛称で知られる母ヴィクトリアは、アメリカ人女優であるニコラとの結婚をやめさせようとしつこく試みたうえ、彼女に対して「敬意を欠いた態度」を取っていたという。
主役はブルックリン
ここ数カ月で緊張が高まり、親子関係が修復不能なレベルに達するまで、妻のニコラ・ペルツに関する一般大衆の認知度は低かった。ファッションイベントやプレミア試写会でブルックリンの横にいる姿を見かける程度で、ふたりのうち、主役は夫の方だと考えられていた。彼女自身も目立とうとはせず、インスタグラムには主に夫との外出や休暇の写真、ビバリーヒルズの自宅でのセルフィーなどを投稿していた。
2022年4月の結婚式で注目を浴びた後、2025年5月に世界各地で開催された義父デビッド50歳の誕生パーティーに欠席したことがきっかけでニコラは再び世間の関心を集めた。ブルックリンも欠席していたことから、ニコラがそうさせたのではというありがちな憶測が広まった。「メグジット」当時のメーガン夫人のようにタブロイド紙から激しく叩かれてもニコラは反論しなかった。そして噂が噂を呼んでも、嵐が通り過ぎるのをじっと待ち、身を守っているかのごとく、現在に至るまで沈黙を続けている。騒ぎが起きるまでは平穏で贅沢な、誰もが羨むような暮らしをしていた。
億万長者の父と元モデルの母
1995年1月9日生まれのニコラ・ペルツは、マンハッタンから約1時間のニューヨーク郊外で暮らす、裕福な家庭に育った。父ネルソン・ペルツは2007年に投資会社トライアン・ファンド・マネジメントを設立し、富豪となった実業家だ。それまでも家業のA.ペルツ&サンズの経営を軌道に乗せ、財をなしていた。家業の原点は彼の祖父がニューヨークに設立した小さな生鮮食品販売会社だった。
1970年代に売上高1億5千万ドルに達したことは、ネルソン・ベルツの経営手腕を物語る。「ピープル」紙からも引用されたCNBCの情報によると、2007年から2024年までファストフードチェーン「ウェンディーズ」で業務執行権のない取締役会長を務めた。さらには2015年よりプロスポーツ企業のマディソン・スクエア・ガーデン・スポーツ社の取締役、2022年からは消費財の世界的リーダー企業のユニリーバ社の取締役も務めている。
おてんば娘
母クラウディア・ヘフナーは元モデルで、ネルソン・ペルツと1980年代初頭に恋愛結婚し、モデルを辞めて専業主婦となった。夫妻には8人の子どもがおり、息子は6人(マシュー、ウィル、ブラッド、ディーゼル、ザカリー、グレゴリ)、娘は2人(ブリタニーとニコラ)いる。
2014年6月に「インタビュー・マガジン」誌の取材に応じた際、ニコラ・ペルツは兄たちについて「ありえないほど守ってくれる存在」だと語っている。「兄によって程度の差はありますが、私はいつも兄たちに相談しています。いつまで経っても私は末の妹なのです。でもこれだけ男の子に囲まれて育つと、性格が鍛えられますね。からかわれたりします。容赦ないです。思ったことをそのまま正直にズバッと言い合っています」
子どもの頃のニコラは、「正真正銘のおてんば娘」だった。「よくアイスホッケーをしていました。父は私に本気でこのスポーツに打ち込んでほしい、素晴らしいことだと思っていたようです」と彼女は2019年9月、デジタルメディア「Coveteur」のインタビューで語っている。しかし2006年に演劇のレッスンを受けたいと両親に申し出た際には、渋い顔をされたそうだ。「とても消極的でした。両親にとっては理解できないことだったのです」
女優としてのキャリア
演劇に魅せられた11歳のニコラは、簡単に諦めなかった。「母を説得して、エージェントの面接に連れて行ってもらいました。そのとき母からこう言われました。『もし合格したらそれでいい。でも、そうでなければ18歳になるまでこの話はしないで』と。そこで私は、エージェントの女性にどうか私を採ってほしいと懇願しました。同情してくれたのか、最終的に合格しました。そして、マンハッタン・シアター・クラブの舞台『ブラックバード』のオーディションで、最初の役を勝ち取ったのです」。これをきっかけに、両親は女優を目指すことについて少しずつ理解を示してくれるようになった。
「両親は、私がどれほど演技を楽しんでいて愛しているか、どれほど真剣に取り組んでいるかを理解してくれたのだと思います。それこそが、彼らにとって最も大切なことなのです。いまでは大きな支えとなってくれています」と、ニコラ・ペルツが「グラツィア」誌のインタビューで語ったとピープル紙は報じている。
その後、彼女は2010年の『エアベンダー』、2014年の『トランスフォーマー/ロストエイジ』、2020年の『ホリデーオンリー;とりあえずボッチ回避法?』など、複数の映画に出演した。
映画『ローラ(Lola)』
2024年1月、ニコラ・ペルツは監督デビュー作品『Lola』を公開した。脚本と主演も自ら務めている。彼女が演じたのは、19歳のストリッパー、ローラ・ジェームズだ。あらすじによれば、ローラは「有害な家庭環境から弟アーロを救い出すために、資金を貯めようと奮闘する女性」だそうだ。ロサンゼルスで行われた盛大なプレミアには、ベッカム家全員に加え、イーロン・マスクもレッドカーペットに登場したが、作品は批評家から酷評された。
「ガーディアン」紙の記者カディ・ルース・アッシュクラフトは、次のように批判した。「ニコラ・ペルツ・ベッカムは『ローラ』でいわゆる"貧困ポルノ"を作り上げた。これは、貧困状態を娯楽や芸術的評価のために利用することを意味する。この映画がこれほど露骨な貧困ポルノの例となった理由は、極めて裕福な暮らしを送りながら無邪気にこの企画を立てたことにある」。SNS上でも辛辣な批判が殺到し、映画ファンからは、ニコラ・ペルツが現実から「完全に乖離して」いて扇情主義的だと非難した。
それでも夫のブルックリン・ベッカムは妻を忠実に支える。「ニコラ、君をとても誇りに思う。君は本当に頑張ったし、これ以上ないほど完璧だった。心から愛している」と、彼はプレミア当日の夜、インスタグラムに投稿した。
現在、彼女はディズニープラスで配信されているライアン・マーフィー制作の新作ディストピアシリーズ『ザ・ビューティー 美の代償』に出演している。美容整形の闇を描いた作品で、ベラ・ハディッドやアシュトン・カッチャーらが出演している。しかし1月22日に配信開始されてから、最初の3話は批評家から酷評されている。両親との確執に忙しいブルックリン・ベッカムは、妻の作品の宣伝を行っていないものの、妻を愛していることには変わりない。
ブルックリンとニコラが出会ったのは5年前、レオナルド・ディカプリオのハロウィンパーティーの折だった。数か月後の2020年1月、ふたりはインスタグラムで交際を公表し、同年2月にはパリ・ファッションウィークで初めて公の場に揃って姿を見せた。その後、2人の関係は急速に進展した。2020年7月に婚約し、2022年4月9日、フロリダ州パームビーチにあるニコラの実家の邸宅で、豪華な結婚式を挙げた。
夫妻とベッカム家の間に最初の亀裂が生じたのはこの日だったとされる。ブルックリンによれば、式の直前、ヴィクトリアがニコラを不快な状況に追い込んだそうだ。「ニコラは、母がデザインしたウェディングドレスを着られることをとても楽しみにしていた。なのに母が土壇場でドレス製作をキャンセルしたため、急きょ別のドレスを探さざるを得なくなった」と、彼は例のメッセージのなかで記している。さらに、母がニコラに代わって「不愉快な形で」彼とダンスを踊り、パーティーの幕開けを台無しにしたとも非難した。
この夏、ブルックリンとニコラは、幸せな思い出を作り直すために結婚式をやり直した。もちろん、そこにベッカム家の姿はなかった。
From madameFIGARO.fr
text: Solene Delinger (madame.lefigaro.fr)






