フックドオーナー、安藤小葉のスタイルヒストリー。
Fashion 2022.01.03
素敵に見える人たちは、どんなふうに自分のワードローブを作り上げてきたのか? 物選びのプロである女性たちに取捨選択してきたアイテムやマイルールについて聞いてみた。
視覚的情報から小説まで、 感受性を磨くことが大切。
安藤小葉
HOOKED Vintage clothing and object オーナー
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「ひとりひとりのヒップや足の形、肌の感じも違うのに、同じ服が似合うわけがない。周囲から浮いていようが、変だねと言われようが、“みんなと一緒”は嫌でした。自分が着たいか着たくないかで判断したい」と語る安藤小葉。
ヴィンテージの世界に足を踏み入れて、最も信頼しているのは自分の感覚と語る。
「古着のバイイングをしていると、自分が試されているような心持ちになることがあります。衣類でなくてもいいし、身に着ける用途でなくても構わない。頭を常に柔軟にしておくことで、気になったものを見つけられるようになります。そのための下準備として、日頃より目から入る情報には気をつけるよう心がけています。メディアを見るよりは、小説を読んでこの服はどんな 色だったんだろう、この世界の空気はどんな匂いなのかな?と妄想を膨らませて感性を磨くことが大切です」
好きなものを瞬時で選び抜ける感覚を鍛え抜くと、嫌いなものも明確になる。
「長く使えない素材は選びません。経年変化でボロボロになってしまうパテント素材よりは、ケアして手をかけることで美しく育つレザーが好きです。その方が長く愛用できますし、 サステイナブルだと思うんですよね」
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KOYOU ANDO
ジャンティークでバイヤーとして活動後、 2017年4月渋谷にフックドヴィンテージをオープン。守備範囲の広い卓越したセレクトセンスに惹かれて来店するファッション関係者も多い。
フックド hookedvintage@gmail.com
*「フィガロジャポン」2021年12月号より抜粋
photography: Masaki Miyashita editing: Michino Ogura