この秋マストバイ! 一気に最旬ムードを作る5つのアイテムと着こなし術。
Fashion 2025.09.16
今シーズンの注目アイテムと言えば、オフィスにも着ていけるおしゃれな革ジャケットやウェストを強調するコルセットベルト。そして久しぶりに登場したスキニーパンツやレースタイツ、アニマル柄コートだ。
仕事にも着て行けるレザージャケット。photography: Edward Berthelot / Getty Images
1. 洗練されたレザージャケット
左から:マイケル・コース、トリー バーチ、ブランドン マックスウェル。photography: Launchmetrics.com/spotlight
レザージャケットといえばもともとはライダーズジャケットのイメージが強い。権力に抗うヒーローやライダー集団、冒険家が着ていて、革命や解放を想起させるアイテムだった。ところは2025年の秋は様変わり、都会的でシックなジャケットとしての側面が打ち出された。今シーズンはやや大きめサイズを選ぶのがポイント。これをパンツスーツやミディ丈スカート、ストライプシャツとジーンズのスタイルに合わせる。さらにヒールやゴールドのアクセサリーでフェミニンな要素をプラスすれば、ワイルドな印象を和らげつつ、レザーの持つ力強さも小粋な魅力も失わない。
2. 圧倒的にクールなコルセットベルト
左から:スキャパレリ、バリー、エルマンノ シェルヴィーノ。photography: Launchmetrics.com/spotlight
コルセットは長い間、女性の身体を痛めつける象徴的存在だった。1920年代に女性がコルセットから解放されたあとは、体型を補正する道具ではなく、ひとつのスタイルを表現するためのアイテムとしてファッションにたびたび登場するようになった。2025年はカジュアルなベルトスタイルとして復活した。胴に巻くのは矯正のためではもちろんなく、ウェストを強調するためだ。ボディスーツ、シャツ、ジャケット、あるいはコートの上からでも。類似のスタイルに「ベルト・スタッキング(重ねベルト)」がある。スキャパレリのショーなどで見られたもので、文字通り複数のベルトを重ねることで同じ効果をもたらす。
ワンポイントアドバイス:クールな印象を強調したいなら、ハイヒールよりもフラットシューズを合わせて。
3. アニマル柄コートで注目を
左から:バルマン、マリー アダム リーナルト、トッズ。photograph: Launchmetrics.com/spotlight
数シーズンにわたり、コートの主流は黒・グレー・ベージュの無地だったが、この秋はそんな予定調和的な空間から解き放たれたよう。アニマル柄が登場して従来の上品スタイルに遊び心が加わり、活気づいた。ダントツ人気は昨年から注目のヒョウ柄だが、ゼブラ、ポニー、ウシ柄のコートも登場している。さらにパイソン柄も多くのコレクションで見られた。こんな派手なコートを着たらメイクに凝る必要はない。これだけでどんな青白い顔も華やかに見せてくれる。さりげなくエレガントに見せてくれるコートで注目を浴びること間違いなし。
4. 街なかに戻ったスキニーパンツ
左から:アトライン、オットリンガー、ドリス ヴァン ノッテン。photography: Launchmetrics.com/spotlight
本当にスキニーは復活したのだろうか。答えは"イエス"。いま、最も注目されるアイテムのひとつがスキニーパンツ、そして派生形のレギンスだ。肌にぴたりと沿うアイテムが、スキーのゲレンデやスポーツジムからパリの街なかへ飛び出した。脚を美しく長く見せ、スポーティというよりもセクシーな印象に。ハイヒールを合わせ、ショートジャケットやロングブレザーを纏えば、都会的なセンスが光る「ボディコンシャス」でモードなスタイルが完成する。
5. 時代を超えた魅力のレースタイツ
左から:イザベル マラン、マックイーン、ヴァレンティノ。photography: Launchmetrics.com/spotlight
少しセクシーな気分になりたいなら、もう何年もはいてきた黒タイツを脱いで、レースタイツに挑戦してはどうだろう。ロマンチックなランジェリー、80年代グラム、スキニーの流行が相まって、レースタイツがランウェイに再登場した。普段使いには派手すぎる? いやいや、工夫次第だ。モノトーンや同系色で取り入れれば大丈夫。もちろん、やりすぎは禁物。スタイリストのアドバイスによれば、ロングTシャツやニットドレスと組み合わせれば、脚をセクシーに演出できる。初心者は黒から始めるといい。白はプレッピー的なさわやかさを演出する。より大胆な赤は最もモード感が強く、ポテンシャルは高いものの着こなしは難しい。独特の美学を持つシンガーソングライター、チャペル・ローンのような存在や、舞台で目立ちたいと思っている人なら最高の選択肢になるだろう。
From madameFIGARO.fr
text: Marion Dupuis (madame.lefigaro.fr)