【ジョルジオ アルマーニ】50年の軌跡を辿る、貴重なアーカイブ作品を銀座で展示。
Fashion 2025.10.28
現在、アルマーニ / 銀座タワーにおいて、ジョルジオ アルマーニの軌跡をたどる特別なアーカイブ作品の展示を開催中。

本展では各ルックが独立した物語を持ちながら、全体としてブランドの長期的なテーマを浮かび上がらせる。
今年ブランド設立50年周年を迎えたジョルジオ アルマーニ。その節目を記念すべく、生前ジョルジオ・アルマーニは自身のコレクションを体系的にアーカイブ・管理し、ブランドのヘリテージを継承しながら過去と未来を結ぶインタラクティブなデジタルプラットフォームとして設計された「Armani/Archivio(アルマーニ / アルキビオ)」プロジェクトを始動した。
本プロジェクトでアーカイブの対象となるのは主にランウェイピースで、その選定はテクニカル要素・文化的要素・文脈的要素の3つの軸に基づいている。これらのアーカイブは、過去の遺産を保存するにとどまらず、現代や未来のクリエイター、研究者に新たな学びとインスピレーションをもたらす文化的資源として位置づけられており、まさにそれこそがジョルジオ・アルマーニ自身がつねに意図してきたことでもあるのだ。
アルマーニ / アルキビオの一環となるアルマーニ / 銀座タワーでの展示は、2000年にニューヨークのグッゲンハイム美術館で開催されたアルマーニ回顧展から着想を得ている。時系列ではなく、「色」「フォルム」「素材」という3つの要素を軸に構成されており、90年代から2000年代初期を中心に約30体のルックを観賞できる。

約30体という展示点数は、ジョルジオ アルマーニの50年の歴史を考えると決して多くはないが、厳選された作品だけに、実際に目にするとその完成された美に圧倒される。
軽やかで非構築的なジャケット、ジェンダーの垣根を越えたシンプルでニュートラルなエレガンス、象徴的なグレージュのカラー。今回の展示を通じて、ジョルジオ アルマーニが提示してきた新たな価値観の証と「タイムレス エレガンス」の真髄をぜひ感じてみたい。

壁面に設けられたムードボードにはX線写真が使用されており、衣服の構造や素材のレイヤリングを可視化。これは実際の修繕・修復過程にも通じる要素であり、創造と保存の両面からブランドの姿勢を象徴している。

ウィメンズウエアの繊細な刺繍もうっとりするような美しさ。
アルマーニ / アルキビオ
会期:〜2025年11月16日(日)
会場:アルマーニ / 銀座タワー 4F
東京都中央区銀座5-5-4
入場無料
予約不要
特設サイト:https://www.armani.com/ja-jp/giorgio-armani/experience/armani-archivio-ginza/
text: Natsuko Kadokura






