ニットをマフラー風に。「肩掛け or 結び」どちらが今年らしい?|海外スナップ8選
Fashion 2025.11.16
【世界のリアルクローズスナップ】
ニットのセーターやカーディガンをアウターの上にのせ、マフラーのように使うスタイルが、この秋冬の海外ストリートで定着。
暖かさだけでなく、仕上げに効くアイテムとしてニットを機能させるのが海外スナップの共通点。色の差し込み、素材の厚み、フロントで結ぶ角度まで、見た目を左右する要素が多く、テクニックとしての幅が広いトレンド。
大きくは、アウターの上にふわりとかける「肩掛け派」と、首元で結んで立体ラインをつくる「結び派」 の2方向へ。
世界のファッショニスタが実践する、リアルな8つのスタイリングをピック。
アウターの上にふわりとかける「肩掛け派」
チャコールニットを垂らすだけで、奥行きのある上半身に
ロンドンとパリを行き来する@hollyelizabethblogは、ベージュのロングコートにチャコールグレーのニットの組み合わせ。袖を自然に垂らすだけのアレンジながら、ニットの厚みで肩まわりに立体的に。明度の異なるウール同士を重ねることで、ワントーンでも素材感に変化が生まれる。
白ニットと黒レザーのコントラストが映える、全体のカラーバランス
パリ在住の@margodprは、黒のレザーのブルゾンの上から、白のニットを肩掛けしたスタイル。重めのアウターの上にふわりと置かれた白が、質感とトーンで明確なコントラストが生まれ、肩まわりに柔らかさが加わる。ショートパンツとバッグも白で揃え、足元にはブラウンのニュアンスカラーを挟み、全体のカラーバランスを調整。
アイボリーニットを無造作にかけて、重厚コートに軽さを足す
パリ在住の@alexcrpnのニューヨークでの一枚。グレーがかったブラウンのロングコートに、アイボリーのニットを肩掛け。ニットの明るさと質感が、レギンスのシャープさやコートの重厚感を中和し、スポーティなキャップとのスタイルの懸け橋に。
シンプルなスタイルに、グレーニットで奥行きをつくる
パリ在住の@marine_audineauは、ベージュのトレンチの上に、厚手のグレーニット。ラフにのせるだけのアレンジながら、シンプルなトーンで統一されたスタイリングに素材の奥行きが加わる。パンツはニットのグレーに寄せ、インナーとスニーカーは白で統一。すぐに真似しやすいスタイリング。
首元で結んで立体ラインをつくる「結び派」
グレーのボリュームニットを斜めに結んで上半身に重心をつくる
ベルリン在住の@roberta.schueは、レザージャケットの上から厚手のグレーのセーターを首に巻き、結び目を右に。ボリュームのあるニットを斜めがけすることで、タイトなショート丈アウターに立体感が生まれ、視線が自然に上半身へ。ベージュのワイドパンツを挟むことで重くなりすぎないバランスに。
ライトベージュのアウターに効かせる、濃色ニットのアクセント
ロンドン在住の@missjamiefirthは、ライトベージュのスエードジャケットに、グレーのセーターを首元が隠れるように結んだスタイル。首元で結んだセーターのボリュームが、柔らかいトーンのアウターを引き締め、上半身に自然なアクセントを加えている。ボトムにはチャコールのワイドパンツ、足元はアニマル柄でシンプルな配色にアクセントを。
ブラウンニットをコンパクトに結び、端正な首元をつくる
ベルリン在住の@bella.emarのパリでの一枚。ベージュのテーラードジャケットに、薄手のブラウンのリブニットをラフに結んだ。スカーフのように巻いた首元が、マスキュリンなアウターに柔らかさを加え、自然なアクセントに。白のパンツとブラウンの濃淡をつなぎ、トーンを崩さずにまとめるセンスが際立つ一例。
細身の黒ニットをきゅっと巻き、カジュアルアウターを更新する
ベルリン在住の@sina.anjulieは、キャメルのワークジャケットに、黒のセーターを喉元に結んだスタイル。コンパクトに結ぶことで、カジュアルなアウターが引き締まり、スタイリングに新鮮なバランスが生まれる。キャップとバッグも黒で統一し、配色で全体をまとめた。
肩掛け派は、今回すべてパリのファッショニスタたち。一方、首元できゅっと結ぶ結び派は、ベルリン勢が中心に。ニットのアレンジひとつにも、その街の空気やスタイルのトレンドが。この冬の着こなしに、ぜひ取り入れてみて。
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text: madame FIGARO japon photography: launchmetrics





