12人に聞いた、二面性の取り入れ方。 #04 対極のアイテムを合わせる、清水奈緒美のスタイリング。

Fashion 2018.02.02

年齢や生き方もさまざまな、12名のファッショニスタたち。それぞれの哲学からうかがえる、秘められた二面性のヒントに迫る。「フィガロジャポン」でもおなじみ、スタイリスト清水奈緒美にとっての二面性とは?

何げないディテールに宿る、アンビバレントな嗜好。

清水奈緒美
スタイリスト

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仕立てのよいブレザーにリーバイスの701。スタイリスト清水さんの私服は一見オーセンティックだが、実はブランドの選びや背景に、二面性にも通じるこだわりがある。「ジャケットが好きで、ユニフォームのように日々着ています。このニコラ率いるルイ・ヴィトンのものは、ベーシックな型に見えますが、袖のラインをかなり構築的に仕上げていたりと、工夫された真新しさがあるんです。そこに最新ではなく、50年代のヴィンテージのハイウエストデニムを合わせました。そのバランスが私らしいのかなと」。もともとアンビバレントな嗜好を持ち合わせている彼女。クラシックバレエを心から愛する一方、プロレスのデスマッチにも同じベクトルで傾倒している。「どちらも振り切れているという点では同じ。私の中には中庸がないんです。対極のものになぜか惹かれるのは、ファッションに限らず、趣味嗜好の根本にありますね」。先入観を捨て、琴線に触れたものを選んでいく。柔軟な発想がマイスタイルを築くことを、彼女は教えてくれている。

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デニムはモンローが愛した701。ジュゼッペ・ザノッティのTストラップとブルーフォレのソックスでレディライクな足元。

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*『フィガロジャポン』2017年11月号より抜粋

photos : TETSUYA MAEHARA, texte : YURI TANAKA

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