石井ゆかりの星占い

2022/3/21 - 3/27

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
21日の春分の日から始まる今週は、スタート感にあふれるフレッシュなタイミングとなっています。春分は星占い的には「起点」のようなポイントで、春分の瞬間のホロスコープでその先の1年を占う、といった手法もあるほどです。ここで何かが切り替わる、刷新される、新しい条件が設定される、という感覚を抱く人も少なくないかもしれません。

太陽は牡羊座では高揚、力が強まるとされています。太陽は意志、行動、意識、主体性などを司る星なので、これが「高揚」すると、多くの人が自分の意志に基づく能動的アクションをとりやすくなるかもしれません。「空気を読む」「忖度する」「同調圧力に屈する」などの状況から抜け出して、「自分は自分、自分で考えて決めて動こう」というモードにシフトできる可能性があります。特に「決めて、動く」ことがポイントです。「自分で考える」ことはしていても、「決めて、動く」ことはなかなか、難しいものです。今週はその、肝心の「決めて、動く」ところにスイッチが入るのではないかと思うのです。

牡羊座を司る火星は現在、水瓶座に入っています。金星、土星と同居しており、牡牛座の天王星と90度を組んでいて、なかなか鉄火で骨っぽい状況にあります。世界の置かれている状況を考えると、非常にやるせない思いが湧いてきます。反抗し、抵抗する力、それを覆い尽くそうとする力。激しくぶつかり合う力の拮抗に、闘いの星座・牡羊座からの力の流入があるのは、どう読むべきか、胸が痛みます。ただ、牡羊座は正義の星座であると同時に、「個」の星座でもあります。人間は集団になると、自分自身の思いを後回しにしたり、押しつぶされたりせざるを得ない生き物です。牡羊座の世界観は、それに対抗しようとする力を担っています。誰がなんと言おうと、自分は自分である。その思いが今週、まっすぐに未来に向かって、矢のように飛んでいく、そんなイメージを思い浮かべました。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



公式サイト「石井ゆかりの星読み

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