石井ゆかりの星占い

2022/3/28 - 4/3

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
1日、牡羊座で新月が起こります。水星が既に牡羊座に入っていて、その水星と重なるようにして、新月となります。「新しい声」を感じさせる配置です。水星はこれまで魚座に位置していたのですが、魚座の水星は詩や夢やイマジネーションを語るにはふさわしくても、論理や議論にはあまり向かないところがあると言われます。今週からはその状態が一転、知性とコミュニケーションとタクティクスの星・水星がからっと乾き、きりっと引き締まり、少々好戦的になります。これまでややこしくこじれていた話がスッキリ整理されていく、といった展開も期待できそうです。

水瓶座には金星・火星・土星が集合し、水星が抜けた後の魚座にも木星と海王星が重ならんとしています。どちらもかなり強い配置です。水瓶座、魚座、牡羊座には、それぞれ「自由」というテーマが刻み込まれています。未来に向かう自由、心の自由、新しい世界に飛び出していく自由、個人としての自由。多くの人が今、さまざまな形で「自由」を求めている状況です。そうした自由に向けて古い鎖をどんどん断ち切っていくことができれば、と願うばかりです。

今週新月が起こる牡羊座は特に、新しい命の世界です。命や権利の肯定、個人の尊厳の絶対的肯定とそのための闘いが、牡羊座のテーマと言えるかもしれません。牡羊座は正義の星座ですが、この「正義」は客観的に測られた正義ではなく、絶対的な人権のために主観をもって闘う、という正義を指し示しています。生まれてくる赤ん坊の正義、まっさらなところに絶対的前提としてある正義が、牡羊座的正義なのだろうと思います。生まれてくる命が肯定されるのは、決して相対的なことではありません。そして、生まれてくる命が絶対的に肯定されるならば、死ぬまでその命は肯定されなければならない、ということになります。牡羊座は闘いの星座である前に、そうした肯定の星座なのだと思います。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



公式サイト「石井ゆかりの星読み

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