石井ゆかりの星占い

2022/4/4 - 4/10

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
4/5、水瓶座で火星と土星がコンジャンクションします。これはかなり鉄火な形です。「戦争」という言葉を日々、ニュースで目にする日々の中では、このコンジャンクションには非常に重みが感じられます。「断」という言葉は、たとえば「決断」「断定」「断罪」「断固」「断絶」などさまざまな意味で用いられますが、土星と火星のコンジャンクションにはいつも、この「断」を感じます。未来に向けた建設的な「決断」が下されることを祈らずにいられません。

6日、木星と土星がセミセクスタイルを組みます。両者が水瓶座でコンジャンクションしたのは2020年の年末でしたが、これが30度まで離れるということは、「次のステップ」と解釈できるように思います。1つ先のサインは「(最初の)果実」です。2020年終わりのグレート・コンジャンクションからの一連の動きが生む最初の「成果」を、このあたりで手にできるということなのかもしれません。

同じく6日、金星が魚座に入ります。金星は魚座でイグザルテーション、ぐっと力が強まります。魚座にはすでにオウンサインの海王星と木星が位置しており、高揚の金星も入ることでものすごく強くなります。さらに言えば、ベネフィックがここにふたつ揃い踏みする、ということでもあります。2022年のメインテーマである魚座のテーマが、ここからさらに輝きを増していきます。去年の年末辺りからスタートさせたことが、ここから5月くらいにかけて、クライマックスに入ります。疫病や戦争という人間が歴史的に苦しみ続けた災厄のなかで、多くの人が犠牲を払い、他者のために何かしたいという思いに駆られている時代でもあります。ひとりひとりの人間は無力ですが、集まれば大きな力を持ちます。でも、その「集団の持つ大きな力」がどの方向に向かうのかは、なぜか非常にコントロールしにくいものであるようです。魚座は「コントロール」とはかけ離れた星座ですが、だからこそ、「自分にはコントロール不能な部分がある」と自覚するところからスタートできる星座でもあります。おそらくこのスタートラインこそが、「集団となった大きな力がどこに向かうか」を決めるためにもっとも重要なラインなのではないか、という気もしています。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



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