石井ゆかりの星占い

2022/5/2 - 5/8

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
魚座祭り、牡牛座プチ祭りの先週から、今週は星が移動して少し様相が変わります。魚座と牡牛座の星の集合はまだ続いていますが、水星と金星が次の星座に抜けていくため、「風穴があく」ような雰囲気があるのです。このところ、ひとつかふたつのテーマに意識がぎゅっと濃く向かっていたのが、今週から少し新しいものが加わります。一点集中だったところに新しい動きが生じ、「次のステップ」が視野に入る、というイメージです。

特に、今の魚座集中は2021年の終わり頃からの「メインテーマ」のピークであり、今だからこそ取り組めることに全力集中している人も少なくないはずです。その取り組みに今週から少しずつ、「初夏から夏にどういう動きになるか」という見通しが繋がっていきます。ある意味において、閉塞感から抜け出すような感覚が生まれるかもしれません。

水星はすでに双子座入りしていて、これはオウンサイン、強い配置です。さらに、水星は来週10日からの逆行に向けてすでに減速しています。今週から7月頭くらいにまたがって、腰を据えて学ぶべきこと・考えるべきこと・語り合うべきことがありそうです。今週中にそうした、知的なテーマが浮上したなら、このテーマは多少長丁場になるはずです。

3日、金星が魚座から牡羊座に移動します。この動きは、イグザルテーションからデトリメントというシフトで、ちょっとコントロールしにくいというか、ごちゃつく雰囲気があるのかなと思います。金星は愛やお金を象徴する星です。愛情関係については表現が不器用になったり、ツンデレのデレのところがうまく出なくて行き違ったり、怒るべきところで怒れなくなったり、甘え方が下手くそだったり、といった現象が起きやすいかもしれません。とはいえ、これらの動きはある意味「勢い余って」のところがあるので、本質的には「隠れていた愛がむきだしになる動き」というイメージも湧きます。その出来事の本質的な意義に目を向けると、むしろ普段よりわかりやすいところがあるんじゃないかと思います。経済活動に関しては、かなりあやふやな部分が出てきそうです。マーケットの乱高下のような、過剰反応が見られるかもしれません。短期的な現象を長期的なプロセスと取り違えるようなことが起こりやすいのかなと思います。浮き足立つ、というイメージです。どちらも「まずは落ち着け」のアドバイスが効くかもしれません。

太陽と天王星がコンジャンクション、そこに火星がセクスタイルを組んでいます。牡牛座と魚座という「場」はどちらかといえば穏やかなんですが、星のラインは大変鉄火です。バッキバキです。牡牛座も魚座も、不思議な正直さ、素朴さがある世界です。妙な理屈やタテマエで取り繕うという気があまりない世界と言えます。変に格好つけない、という感じもあります。ゆえに、この2星座でバキバキのアスペクトが組まれると、歯に衣着せない、素直で素朴であるがゆえに振り切れた破壊力が生まれる、というイメージに繋がります。みんなびっくりのエキセントリックな大発明! みたいな感じもあるなあと思います。火星と天王星の組み合わせは、ユーモアやユニークさ、常識や既成概念の破壊を感じさせる形です。刺激と興奮、驚きや盛り上がりが示されている感じがあります。人間は本当にいろんなことに興奮しますが、しばしば、自分が興奮しているとは自覚していません。集団的にも、たとえば金融市場が多くの人間の興奮状態を表すようなことがあります。ひとりひとりは冷静なつもりでも、みんなが(バーチャルに)集まって大興奮している、みたいなことが結構あるんだと思います。で、あとになって「何か興奮していたのかも」と後悔したりします。自分自身の「興奮状態」に気付くことが、今週は結構、大切なのかもしれません。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



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