石井ゆかりの星占い

2023/3/6 - 3/12

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
今週は2023年の中でも「ハイライト」と言っていい週のひとつです。ちなみに3月はもう1回「1年のハイライト」的な週があります。おたのしみに。

3月7日、乙女座で満月が起こり、土星が水瓶座から魚座へと移動します。これが「ハイライト」です。土星は2020年頃から水瓶座に入っており、これまでの「コロナ禍」の間ずっと、水瓶座に位置していました。山羊座の最終度数から水瓶座の頭あたりに木星、冥王星とダンゴになっていた頃、「コロナ禍」が世界をひっくり返したものですが、まだまだ予断は許さないとはいえ、そろそろ「ロックダウン」などの言葉も聞かれなくなった今、土星が水瓶座を出て行くというのは、非常に印象的だなと思います。水瓶座は風の星座であり、フラットで自由な人間集団を象徴する星座であり、テクノロジー、科学技術と関係が深い星座でもあります。人が集まる、ということが制限されたこの期間、制限の星が友愛の星座に位置していたということが、星占い的には非常に印象的に思えるのです。

2020年頃からコツコツ頑張って来たことがある人は、その努力の成果がそろそろ、現れ始めるでしょう。最初の頃は辛くて仕方がなかったことも、今ではラクラクとできるようになっているかもしれません。2、3年前は背負いきれないように思えた重い責任や義務、難しい任務などが「身についた」のを実感する人もいるでしょう。

また、2020年頃からガマンしてきたこと、耐えてきたこと、苦労してきたこと、悲観してきたこと、不安に感じ続けて来たこと、自分に厳しく禁じてきたことなどがある人は、今週を境にぱっとその状態から抜け出せるかもしれません。孤独感や自分を責めるような気持ちが自然に消えていくかもしれません。

土星の移動が満月と同日だというのも、インパクトの強い動きだなと思います。星の移動は、それまでの時間の終わりと、そこからの時間の始まりを象徴します。「終わりと始まり」の節目に、「物事のピーク、到達点、マンタン」を象徴する満月が重なっているので、「終わりと始まり」の「終わり」の側に強めのスポットライトが当たるのかなという感じもあります。さらにいえば、土星は水瓶座の支配星なので、抑圧や制限という意味合いよりは、何か重要なことを「やり遂げた!」という感触のほうが際立つ気がします。ゆえに、今週は「一山越えた」感が強調された節目になるのでは、と思うのです。

さらに、満月と天王星がトライン、天王星は水瓶座の支配星であり、ここも不思議な韻を踏んでいます。2020年頃から今にいたる水瓶座土星時間が何をもたらしたのか、自分が何を成し遂げたのかということを、象徴的に実感できるような出来事が起こりそうに思われます。

乙女座-魚座ラインはあまり饒舌ではないのですが、牡羊座金星と双子座火星がセクスタイルに向かい、ここはものすごく賑やかに語り合っている観があります。水星は魚座で、あまりクリティカルな言葉ではなく、詩的な、あるいは普段とは違った言葉遣いの中で、「これまでに成し遂げられてきたこと、起こってきたこと」が、豊かに華やかに、エモーショナルに熱く語られるのでは、という気がしました。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



公式サイト「石井ゆかりの星読み

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