石井ゆかりの星占い

2023/3/13 - 3/19

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
先週の土星の移動あたりを境に、世の中の雰囲気が少なからず変化し始めているのかなと思います。あるいは「変化の渦の中に巻き込まれている」という感覚を抱いている人も多いかもしれません。

今週もその「変化の渦」の中にありますが、台風の目的なタイミングとも言えるかもしれません。7日、23日、25日が「頂点」とすると、今週はふわっと抜けているのです。それゆえに、「何が起こっているのか」を検討しやすいタイミングとも言えます。

太陽、水星、海王星が魚座の最終度数でダンゴになっています。これは「救済」を感じさせる、とても深遠な形だなと思います。水星はコミュニケーション、言葉、思考を司る星ですが、太陽と海王星とともに魚座の最終度数に来て、「普段は語られないことを、言葉にする・表面化させる」感じがあるのです。

魚座最終度数は「涙の度数」とも言われ、12星座の最終段階、「すべての水が流れ込む海」のような世界観を担う場所です。世間的にあまりスポットライトの当たらない場所、それでもすべての人が最終的には目指さざるを得ないような場所を象徴するポイントです。たとえば、非常に論理的で神など信じない物理学者が、母親と妻を相次いで亡くし、救いを求めていつの間にか、あれほど軽蔑していた教会に辿りついていた、というような世界観です。人の心がどのようになっているかということの徹底的な真実が、そこに詰まっているのです。

何らかの理由で排除された人々が耐えてきたこと、いつもそこにあったのに無視されてきたもの、「誰かのために」という理由で生まれた他の誰かの傷。欺瞞、すり替え、隠蔽。光が当たったところにできた影のために、見えなくなっていたもの。今週、たとえばそうした世界観に属することがスポットライトを浴びるのかなという気がします。

この太陽・水星・海王星のラインは、双子座の火星とスクエアを組みます。ここにも「スポットライト」の光源があります。火星は昨年の夏の終わりからここに位置し、来週この場所を抜けていきます。過去半年強の「闘い」「議論」「論戦」は、上記のような「語られなかったこと」のためのものだったのかもしれません。そのことが今週、明らかになるのかもしれません。

17日、金星が牡牛座に移動し、19日に水星が牡羊座に移動します。どちらも開放的です。これまでの配置は両者とも、ちょっと「持ち味を出しにくい」状態だったのですが、ここからは一気にパワーを出しやすくなるのです。金星は牡牛座でオウンサイン、水星はデトリメント、フォールの場所を出て火星とミューチュアル・リセプションになります。躍動感あふれる動きです。お金の動き、ビジネス、人間関係、愛の関係、交渉、物流などで滞っていたことがあれば、週末を境に一気に動き出しそうです。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



公式サイト「石井ゆかりの星読み

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